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2022年3月22日 21:42

思い出の品が新しい姿に… ランドセルや地下鉄車両を再利用

思い出の品が新しい姿に… ランドセルや地下鉄車両を再利用

思い出の品や、廃棄してしまう物を、良さを活かしたまま新しいものにアップグレードする取り組み“アップサイクル”が広がりを見せています。ランドセルや廃車する車両などを生まれ変わらせた製品が人気を集めています。

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千葉・市川市にある工房で、丁寧に手作業で作られていた革のストラップ。元々は、卒業して使われなくなった、思い出のつまったランドセルです。

hands trust代表 鈴木信忠さん
「思い出のつまったものを縫うときの、失敗できない不安とか緊張がありますね」

使わなくなった品を、デザインやアイデアで別の製品に生まれ変わらせる取り組みを“アップサイクル”といい、元の製品を生かしたまま新しいものに作り替え、価値を高めています。

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企画したのは、千葉・市川市にある、学生服などをリユースする店です。依頼を受け、工房で加工し、新たな製品を生み出しています。

「学生服・学用品リユースshop ゆずりば いちかわ」 石垣瑠美代表
「同じ革小物として別のかたちになるけれど、一緒に身につけてもらえる。人の手に渡っていって、役目を変えていくというのが、すごく大事で面白いところかなと」

コロナ禍の少ない学校生活での思い出として、記念に依頼する人も去年から増えているといいます。

実際に依頼した佐川桃吏さん(20)
「成人の日の際に、何か記念になるものが欲しいなと思って、『自分のランドセルがこのような形になるんだ』という、テンション上がりますね」

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廃車となった、大阪メトロ御堂筋線の車両の廃材をアップサイクルさせたものもあります。

Osaka Metroデジタルマーケティング事業部 乙井一貴さん
「廃車する車両の思い出と一緒に、末永く使っていただけるのではないかと思いました」

たとえば、荷物などを置く網棚は、レトロなソファに変身。運転席にある計測する機器が、おしゃれな時計に生まれ変わりました。

22日から販売を開始していて、なかには、すでに売り切れの商品もあります。

そのなかの1つ、バックを手がけたのは、大阪市内のかばんメーカーです。バックの底となる部分に、車両の連結部分を覆う丈夫な布を使いアップサイクルさせました。

乙井さん
「マニアの方々だけでなく、一般の方々にとっても使っていただけるような、いい商品に生まれ変わったのではないかと感じています」

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さらに、本来捨てられる食材もアップサイクルに。傷ついたり、大きすぎたりして出荷できなかった、規格外の野菜を大分県内の農家から買い取り、ピクルスに生まれ変わらせました。

林勇士さん
「アップサイクルとか、新しい技術を使って、大分の魅力や、大分の野菜を発信できるような取り組みにつなげていきたい」

使わなくなったものを生まれ変わらせ、価値を高めるアップサイクル。今後、ますます広がりをみせそうです。