「本当に感謝」高齢夫婦のおもちゃ店 コロナで一時休業も…店先に届いたものとは
新潟県魚沼市にある、高齢夫婦が切り盛りするおもちゃ店。先月、夫のコロナ感染が判明すると、店を一時休業し、夫の感染を知らせる紙をシャッターに張り出しました。すると、店先にあるものが届きはじめたといいます。
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新潟県魚沼市にある「おもちゃ店」。店を切り盛りしているのは渡辺功さんと三千さん、ともに82歳です。1970年から夫婦2人で経営しています。
週に5日、店頭に立つ功さん。先月、新型コロナに感染したことが判明したのです。
渡辺功さん(82)
「せきが出るし、ちょっと熱があるっていうので検査してもらったら『陽性です』って言われてびっくり」
功さんは、軽症だったものの一時入院。三千さんは、感染しませんでしたが、店を休んで功さんの感染を知らせる紙を店のシャッターに張り出しました。すると――
渡辺三千さん(82)
「これがまず、最初に来たお手紙なんだよね」
そこには子どもの字で「ポニーさんのおじさんとおばさん、はやくあいたいです。おだいじに」と功さんの体調を気遣う言葉がありました。
渡辺功さん(82)
「こんなに心配してくれる人が、大勢いるのかなと思って、本当に感謝ですね…」
その後、体調は回復して、店を先月16日に再開しました。自分がかかってしまったこと、誰かにうつしてしまうのではないか、という後ろめたい思いをお客さんの思いやりが救ってくれたといいます。
渡辺功さん(82)
「ボチボチ年だからそのうちに辞めようと思ったけど、どっちかが倒れるまで続けようかなと思って…」
愛され続けるおもちゃ店は、これからも地域の人とともに歩んでいきます。