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3月7日はサウナの日。本場フィンランド流サウナの楽しみ方とは?大使館にもサウナがあった!

2022年3月7日 11:31
3月7日はサウナの日。本場フィンランド流サウナの楽しみ方とは?大使館にもサウナがあった!

3月7日はサウナの日!サウナの日には37歳の人がサウナに無料で入れるキャンペーンも。

日本でもなじみ深いサウナですが、本場の国フィンランドのサウナ文化や日本との違いとは?フィンランド大使館にあるサウナにも潜入しました。

■3月7日はサウナの日!「サウナ」は○○の国の言葉だった!

皆さんは3月7日がサウナの日だということを知っていますか。

推察の通り、サ(3)ウナ(7)の語呂合わせによるもので、日本サウナ・スパ協会では、サウナの日に満37歳の人とその同行者1人を協賛店舗のサウナに無料招待するキャンペーンを実施しています。

日本人にもなじみ深いサウナ。

実は、Sauna(サウナ)という言葉は、フィンランド語です。

日本サウナ・スパ協会によると、1964年の東京五輪で、代々木の選手村と競技場に本場フィンランドのサウナが設置され、特に選手村のサウナがメディアに取り上げられたことで話題を呼び、日本にサウナが広まったということです。

そんなサウナ本場の国、フィンランドの“サウナ文化”とは?フィンランド大使館にフィンランド流のサウナにまつわる“アレコレ”を取材しました。

■フィンランド人にとってサウナは生活の一部。

人口約550万に対してサウナは約320万

話を聞いたのはフィンランド大使館のレーッタ・プロンタカネン報道・文化担当参事官。

フィンランドでは生活の一部となっているという「サウナ」。

人口約550万人に対してサウナの数は実に、約320万あるといいます。

大抵の家にはサウナが備え付けられていて、オフィスや省庁の施設、そして、軍の基地や教会、刑務所にもあるほど、国中のいたるところにサウナが設置されています。

2020年にはフィンランド式サウナが無形文化遺産にも登録されました。

■フィンランド大使館には大使や職員用の「サウナ」が!

驚くことに、大使館にもサウナがあります。

こちらは、フィンランド大使のサウナ。コロナ以前は来客用にも使われていました。

サウナの中ではフィンランドのサウナ入浴法の「ロウリュ」を楽しみます。

「ロウリュ」とは、熱した石に水をかけた時に発生する蒸気、あるいはその行為のことで、水をかけた時の音や蒸気でリラックスするのがフィンランド流です。

そのほか、フィンランドの母国から離れて暮らす職員用のサウナもあり、予約すれば退勤後や週末に入ることができるそうです。

残念ながら、大使館のサウナは一般には開放されておらず、招待制のレアなサウナになっています。

世界中のフィンランド大使館には、大抵サウナがあるのだとか。

■フィンランド流のサウナルールとは?

プロンタカネン参事官はフィンランドのサウナについて「これといったルールがない」と話します。

サウナに入る時は、まずは体を洗い、基本的に水着などは着ないといいます。

サウナの中では他の人にも配慮しながら「ロウリュ」を楽しむほか、「ヴィヒタ」と呼ばれる白樺の枝を束ねたもので肌をマッサージするようなこともあるということです。

サウナの後は「サウナフード」や「サウナビール」などを楽しみます。

典型的なサウナフードはソーセージ。

サウナで汗を流した後なので、塩辛いものを食べることが多いといいます。

サウナビールについても、種類が決まっているわけではありませんが、アルコール度数が軽いものを飲むことが多いということです。

■フィンランド人が日本のサウナで驚くこと

日本でも温泉の文化とともになじみ深いサウナ。

プロンタカネン参事官によると、フィンランド人が日本のサウナで驚くことは「サウナの中にテレビがあること」だと話します。

フィンランドのサウナには、電気機器がないといいます。

入る時間の目安となる時計もなく、自分が心地良いと思う時間だけ入るのが流儀。

「自分の体と心に耳を傾ける」ことが大事だといいます。

■日常以外に入る特別な「クリスマスサウナ」。観覧車やボートにサウナも?

また、フィンランドでは日常的なサウナ以外に、特別な日にもサウナに入るといいます。

例えばクリスマスイブに入るサウナ。

まずはサウナに入って体を清め、リラックスしてからクリスマスの盛大な料理の準備に取り掛かるといいます。

また、結婚する際にも花嫁や花婿の幸せを祈り、友人たちと“お祝いのサウナ”に行くようなこともあるということです。

また、フィンランドには変わったサウナも。

観覧車の中にあるサウナやボートに乗ってサウナを楽しむことができる場所もあるといいます。

■フィンランドにおける「サウナの平等性」

フィンランド人が大切にしていることとして、プロンタカネン参事官は、「サウナの平等性」を強調しました。

プロンタカネン参事官:「サウナというのはとても民主的で平等な要素がある場所なんですよね。なぜかというと、サウナに入る時は裸なので自分が生まれた時の格好をして入るわけで、そこにはあまり貧富の差やどんなに豪華な洋服を着ているとかは関係ないですよね。」所得や個人の背景に関係がないのがサウナの考え方だといえます。

■3月7日はサウナの日。「サウナでは自分のことを考えてリラックスを」

3月7日は日本のサウナの日。

プロンタカネン参事官は、「フィンランド流にサウナを楽しむというのは、自分を中心に考えるということで、リラックスすることが大事です。」と話します。

また、「体だけではなく、精神的にもゆっくりしてもらいたいと思います。そういったサウナが与えてくれるいろいろな利点をぜひ堪能して欲しいです。」とサウナの魅力を教えてくれました。

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