春は植物に注目! 再生野菜「リボベジ」がSNSで人気に 植物の力で“スマホの充電”も
緑がまぶしい季節になりましたが、春は植物を購入する人が増えるといいます。なかでも「リボベジ」と呼ばれる、野菜の根っこやヘタから再び栽培する再生野菜など、新しい楽しみ方も注目されています。
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緑が芽吹く季節、東京・練馬区ある園芸店「オザキフラワーパーク」ではこの時期、観葉植物やお花を求めてくるお客が増えるといいます。
お客さん
「新しい芽が出てくると、手をたたいて喜んだり」
お客さん
「癒やされるよね」
「癒やされます」
さらに、春になり種類が増える野菜コーナーも人気になっています。
オザキフラワーパーク次長 百瀬謙太郎さん
「こちらが、丈夫で育てやすいイタリアンパセリなどの、初心者向けの野菜のコーナーです」
お客さん
「採れたてはすごくおいしいし、土とか葉っぱに触れるのも楽しい」
苗や種から育てるのも愛着がわきますが、実は今、SNSなどでもよく見かける栽培方法が「リボベジ」なるものです。
リボベジは「リボーンベジタブル」の略で、野菜の根っこやヘタを利用して、再び栽培・収穫して楽しむ「再生野菜」のことです。
実際にリボベジを生活に取り入れている人は、野菜のいつもなら捨ててしまう部分を活用して、再び食卓で楽しめるのが魅力の1つだといいます。
リボベジを実践 ガーデニングクリエーター たなかやすこさん
「家で大根のお花がみられたりとかね。そのお花も、サラダにトッピングしたりしますね」
上手に再生させるコツを聞いてみると、野菜は気持ち長めにカットするのがポイントだといいます。
たなかさん
「リボベジする場合は、残った養分で葉っぱを育てていくので、少し余分に」
水は5ミリ程度つかるくらいにすると、腐りにくいといいます。
たなかさん
「3日前に水にさしたミントなんですけど、もうほら、こんな感じで根がでてきてるんですよ」
これからの季節はミントやバジルの芽が出やすく、初心者にもおすすめだということです。
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リボベジの楽しみ方は他にもあります。
スパイスプレス担当 吉宗希代江さん
「キッチンとかに置いてあっても、映えるような器にしていますね」
リボベジを見て楽しめるよう「専用の器」も登場。水を替えやすくするため、上皿をセットにして機能性もプラスしました。
新生活に合わせて始める人も多く、先月から売り上げが伸びてきているといいます。
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一方、東京・表参道に期間限定でオープンした「Zero Base神宮前」では、“新たな植物の活用方法”が体験できます。
I-ne BOTANISTブランドマネージャー 小林麻美さん
「(植物が植えられている)土のところから線が出ていまして、この植物の力でスマートフォンが充電できる…という場になっております」
なんと、“植物から生まれた電気”でスマホの充電ができるのです。気になるのはその仕組みです。
小林さん
「木炭とマグネシウム板が埋められていまして、そちらを電極にして微弱な電気が発生する仕組みになっています」
植物の根っこから発生する微生物などが土の中で循環。その際に発生するエネルギーをマグネシウム板などの電極に集め、発電しているといいます。
これからの季節、生活に植物を取り入れることで、楽しみが広がるかもしれません。