“予測できない不安”若い女性でも“尿もれ”の悩み……改善したい!予防のトレーニングとは?『every.気になる!』
30代から60代の女性4人に1人が経験しているという"尿もれ"。街で聞くと、いつどこで起きるか"予測できない不安"を抱える女性が多いことがわかりました。ケア用品の市場も拡大しています。予防も期待できる“骨盤底筋”の簡単トレーニングを専門家が紹介します。
横浜市のクリニック(女性医療クリニックLUNA)を訪れる人が訴える症状は…
医師
「どうですか尿もれは?」
70代
「ある」
医師
「また出てきちゃった」
自分の意思とは関係なく尿が出てしまう「尿もれ」です。
70代
「外から帰ってきて『あっ』って感じで」
医師
「それで出てきちゃう」
70代
「トイレに行こうとしても、前みたいに我慢できない」
高齢者が悩まされるイメージもありますが、実は…
女性医療クリニックLUNA 中村 綾子 院長
「加齢とともに尿もれの方が増えるけど、若い方でも尿もれに実は悩まされている方が多い」
街で聞いてみると…
30代
「子どもと遊んでいて、ジャンプとかおなかに力入れた時『あれ』って…」
30代
「自分の意思で我慢とかできない。夫にも言えないので、こっそり下着洗っている」
実は、30代から60代の女性4人に1人が経験しているという"尿もれ"。(日本排尿機能学会より)
デリケートな問題を打ち明けてくれた人たちの話から、その実情がみえてきました。「意外に多い尿もれの悩み」を、まず打ち明けてくれたのは40代の女性。
40代
「十何年間ずっと尿もれで悩んでいます」
「くしゃみした時。友達に笑わされた時は、やばいと思って…出ますね。悩みです」
服装にも影響が…
40代
「白いズボンがはけない。スカートはけないからスカートはきたい」
気になる!班
「スカートもはいてない?」
40代
「はかない!はかない!尿もれが一番気になってはかなくなりました」
医師によると、そもそも尿もれとは、排尿をコントロールする骨盤の筋肉が弱くなる事などが主な原因。
女性医療クリニックLUNA 中村 綾子 院長
「構造上、女性の方が、尿道が男性と比べて短いですし、女性の方が尿もれに悩まされている割合は多いです」
30代の女性は妊娠中に経験。
30代
「産休入る直前。荷物持った時とか重いもの持った時とか、椅子から立ち上がった時とかに、ちょっと悩んでいました」
尿もれは、妊娠や出産による体の変化が要因になることもあるといいます。
他にも、10代で経験したという女性も。
10代
「中学生の時に吹奏楽部だったんですけど、楽器を吹くときにちょっと力んじゃった…最後らへん、息がもたなくなった時に『あっ』って、その時です」
いつどこで起きるか"予測できない不安"。
30代
「ママ友とかにも言いづらいので…ひとりでやばいなって」
50代
「もっとひどくなってしまったら、どうなるかという不安は常にある」
多くの人が“頼り”にしていたのは…
40代
「尿もれパッドは常にしている」
尿もれ用のパッドです。
いま、大手メーカーが男性用のラインアップも拡大するなど、老若男女問わず需要は増えているそうで…
ユニ・チャーム グローバルマーケティング本部 喜田 素子さん
「尿もれケアの市場は年々拡大していまして、2024年は109%の成長を見込んでいます」
これまでは生理用ナプキンが代用されがちでしたが、専用のケア用品が増えて、理解が進んだといいます。
生理用と尿もれ用パッドに同じ量の着色した水を染みこませると…尿もれ用は表面に残らず吸収。
気になる!班
「色も見た目も違います」
体重をかけても、肌に戻りづらいといいます。利用している人は…
50代
「さらさらしているし、違和感ないし。全然違います、生理用ナプキンと」
"悩みを改善したい”という人は多く…
40代
「早く治したいっていうのが一番にあるので、エクササイズが知りたい」
30代
「スクワット的な感じ(の体操をした)効果が出たかはわからない…」
そこで、おうちでできるトレーニングを専門家に教えてもらいました。(骨盤底筋トレーニングYUI/東京・新宿区)
ポイントとなるのは、骨盤にある筋肉。
骨盤底筋トレーナー 北條 裕紀恵さん
「この赤いところが、骨盤底筋になります」
骨盤底筋がゆるむと、尿もれの原因になるそうで…鍛えるために用意するのはタオルだけ。
骨盤底筋トレーナー 北條 裕紀恵さん
「ロール状にして」
イスにタオルを挟むように置いて座った時に、当たっているところが骨盤底筋。
そこを意識しながら、まず1つめの動き。(トレーニング①)
骨盤底筋トレーナー 北條 裕紀恵さん
「軽く息を吸って、はきながら骨盤底筋を引き上げる」
イメージは、当たっているタオルの表面をシュっと吸い込む感覚。
そして2つめの動き。(トレーニング②)
骨盤底筋トレーナー 北條 裕紀恵さん
「肛門をしめるような感じ、おならを我慢するような感じで、1秒くらいできゅっきゅっとしめる」
それぞれ10回ずつで1セット。1日6セットが目安とのこと。今後心配という人でも予防が期待できるということです。
(7月12日『news every.』より)