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婦人アパレル会社で男性向けの「尿漏れパンツ」発売 物価高でも“新たな挑戦”で業績UP!

2023年6月29日 19:05
婦人アパレル会社で男性向けの「尿漏れパンツ」発売 物価高でも“新たな挑戦”で業績UP!

物価の高騰が続く中で、意外なアイデアを取り入れた新商品やサービスが売り上げを伸ばしています。婦人アパレルを扱う会社が発売した新商品は、あえての男性向け「尿漏れパンツ」でした。

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東京・豊島区のホテル「OMO5東京大塚 by 星野リゾート」がコロナ禍に新たなサービスを始めました。

大きなかばんを背負ったホテルの従業員が向かったのは、近所の天ぷら屋さんです。

ホテル従業員
「出前の受け取りに参りました」

出前を受け取ったホテルの従業員が向かったのは、お客さんが待つ客室でした。

ホテル従業員
「ご夫婦で経営しているお店で、サックサクの天ぷらがとてもおいしいので、ぜひお楽しみください」

普通の宅配サービスとは違い、地域をよく知るホテルの従業員が、おすすめの店の料理を宿泊客に届けるサービスです。(Go-KINJO出前レンジャー 2000円~+配達料1000円)

コロナ禍で起きた“ある問題”を乗り越える鍵となりました。

OMO5東京大塚 by 星野リゾート 大竹陽奈子総支配人
「個性的で、すてきなお店たくさんありますので、ぜひ街に出て実際にお店に行って、お食事をお楽しみいただきたいのですが、コロナ禍で実際にお店に行って、お食事することが難しい」

「OMO5東京大塚 by 星野リゾート」は、宿泊客を地域の飲食店に連れて行くツアーなども提供しています。

店がテイクアウトのみになるなどする中、それでも“地元の味を楽しんでほしい”と客室への配達サービスを始めました。配達サービスがあると知って宿泊するお客さんもいて、現在も、外で食事がしづらい子ども連れなどが利用しているということです。

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東京・中央区にある、お仏壇の店はコロナ禍で落ちた売り上げをV字回復させました。

お仏壇のはせがわ銀座本店 阿多利次男本店長
「年々おかげさまで売り上げは上がっています」

「お仏壇のはせがわ銀座本店」では、緊急事態宣言による休業などの影響で、年間15億円ほど売り上げが落ちました。

これまでは折り込みチラシなどで、お客さんにPRしてきましたが、2021年にウェブサイトのリニューアルに取り組みました。感染が広がる中、店舗に来店するのをためらい、インターネットを使う人が増えたことに着目。商品のサイズなど詳細が分かりやすくなり、閲覧数は4倍に伸びました。

さらに、利用者のニーズにあった小型でカジュアルな仏壇に力を入れていることも業績回復の鍵になり、今年3月期の売り上げはコロナ前を20億円ほど上回っているということです。

阿多利次男本店長
「商売が劇的に変わったと思います」

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東京・中央区の婦人アパレルを扱う会社「クロスプラス」では、新たな挑戦が業績を支えています。

クロスプラス ライフスタイル事業部 森永宏昭さん
「おじさんたちを応援したいっていうことで『おじテック』ブランドを開発しました」

去年9月に発売したのは、女性向けではなく男性向けの「尿漏れパンツ」です。(KEEP GUARD 尿漏れ対応パンツ 1650円)

発売した理由は――

森永宏昭さん
「男性用の尿漏れは、あまりフォーカスされていなかったので、今から拡大できる市場だと思って」

ズボンに尿が染みないようパッドがついた商品。尿漏れの悩みにシリアスに向き合うのではなく、気軽に手を伸ばせるようヒョウ柄や迷彩柄などおしゃれなデザインも取り入れ、発売以来、約1万3000枚を出荷するヒット商品になりました。

向かい風に吹かれても、負けずに挑戦し続けることが一層大切になる時代なのでしょうか。