“ドライバー不足”商品どう届ける…新アイデアで乗り切れ 「街のお店」のすき間時間や「鉄道」活用も
来年4月、トラックドライバーの時間外労働が規制強化されます。商品をどう客に届けるのか、企業は新たな取り組みを始めています。
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都内で理容室を営む佐藤さんは、散髪の合間に「ある副業」をしています。
BARBER TAKE・佐藤竹宏さん「(バーコードを読むと)配送先の地図が出てきますので、それを目安に配達する」
本業のすき間時間で、「アマゾンの荷物」を配達しているのです。
佐藤さん「私の店から(半径)約2㎞くらいの範囲の配達です」
トラックで理容室まで運ばれてきた荷物。ここから配達先に届けるのは佐藤さんです。アマゾンが去年から始めた取り組みで、「街のお店」など1000社以上と提携。
最後の配達を佐藤さんらが担うことで、ドライバーの負担の軽減になっているといいます。
■鉄道を利用した取り組みも
一方、西武グループは鉄道を利用したこんな取り組みを始めています。駅に商品を積んだトラックが到着。どう運ぶのかやってもらいました。
配達員「お客様から注文をいただいたものを詰めているところです。今から電車で運びます」
オンラインショッピングの商品を客が指定する駅まで配達員が電車に乗って運ぶのです。
配達員は、指定された駅の「ロッカー」へ商品を届けます。客は普段利用する最寄り駅などで商品を受け取れるのです。
西武ホールディングス 西武ラボ・城戸大祐さん「鉄道というネットワークを持っておりますので、労働負荷、環境負荷の少ない形での輸送モデルを構築できないかと」
コロナ禍で利用客が減少したため始めた新ビジネスが、ドライバー不足解消への1つのアプローチになればと話します。
トラック以外での新しい「荷物の運び方」、まだまだ広がりそうです。