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【解説】2人に1人「春バテ」 なりやすい4つの“NG習慣”と、家でできる予防法

2022年4月4日 20:41
【解説】2人に1人「春バテ」 なりやすい4つの“NG習慣”と、家でできる予防法

春なのに真冬並みの気温となっています。「何だかだるい。やる気が起きない」と感じたことはありませんか。春先に感じる体の不調「春バテ」について、愛知医科大学・佐藤純客員教授に伺いました。家でできる「春バテ予防法」もご紹介します。

■4月なのに“真冬並み” 激しい寒暖差が「春バテ」の原因に…

まずは、「春バテ」に大きく関係する気温についてです。東京都心の最高気温は、3日は10.1℃、4日は9.8℃と、4月としては24年ぶりに2日連続で真冬並みの寒さとなりました。ただ、5日以降は暖かさが戻り、10日は5月中旬並みとなる見込みで、気温差が激しくなります。この激しい寒暖差が、「春バテ」の原因の1つです。

■2人に1人「春バテ」の症状とは?

「春バテ」とは、春先に感じる体の不調のことです。愛知医科大学・佐藤純客員教授に話を伺うと、主な症状は「だるい」「めまい・立ちくらみ」「頭痛・肩こり」「イライラ・気分落ち込み」「朝から疲労感」などが挙げられるということです。

なぜ、「春バテ」になるのでしょうか。原因の1つは、春先の寒暖差に体が合わせようと無理をすることです。そして、もう1つは「環境の変化」も原因として考えられています。進学や就職、新年度で環境が大きく変わり、ストレスや疲れを感じやすくなります。

こうしたことが原因で、自律神経が乱れて、心や体に不調をきたしてしまう。これが「春バテ」です。今はコロナの影響でストレスをより感じやすくなっていて、「春バテ」になりやすい環境といいます。

■「春に身体の不調を感じる」64.1% 健康情報サイトによるアンケート

では、どのくらいの人が「春バテ」になっているのでしょうか。女性向け健康情報を発信するサイト「ウーマンウェルネス研究会」が2021年2月に、首都圏在住の20代から50代男女835人にアンケートを行いました。「春に身体の不調を感じる」と答えた人は64.1%、3人に2人くらいの割合でした。多くは「疲労感」や「けん怠感」といった不調ということです。

次に、「精神面の不調を感じる」と答えた人は、50.8%でした。「気分が落ち込む」「イライラする」といった症状を、2人に1人が経験しているということです。「誰がいつなってもおかしくない」ということがわかると思います。

■「春バテ」になりやすいNG習慣とは?

愛知医科大学・佐藤客員教授によると、「春バテ」になってしまうかもしれない「NG習慣」として次のようなものがあるといいます。

・朝ギリギリまで眠り、休みの日は「寝だめ」
・服装を“春らしく”
・好きなものばかり食べてしまう
・学業・仕事以外は、なるべく休む

どうしてNGなのでしょうか。まず、「寝だめ」したくなると思いますが、寝る時間が不規則な場合、体内時計が狂って、自律神経の乱れにつながります。時間のずれは、最長でも2時間程度だということです。

また、春らしい服装について、新しい物を買ったら着たくなりますが、ずっと薄着でいると、血行不良を起こすおそれがあります。朝晩は意外と冷えることを忘れずに、特に手首や足首といった「首がつく」部位を冷やさないように、気をつけてください。

そして、当然ですが、好きなものばかりではなく、バランスのいい食生活というのが大切です。例えば、代謝を良くする物では、ビタミンBが含まれる豚肉などを食べると良いそうです。

問題は「仕事がない日」です。休んでいいのですが、適度な運動も大切です。激しい運動ではなく、「血流を促進する程度の軽い運動」が良いといいます。

■家でできる「春バテ」予防法とは?

「血流を促進する程度の軽い運動」について、愛知医科大学・佐藤客員教授による「家の中でスキマ時間を使った『春バテを防ぐ方法』」をお伝えします。

まずは、「軽いスクワット」。例えば、洗濯物を干す時に、しっかりかがんで、スクワットをして干していく。これを意識するだけでも、運動になります。ポイントは、なるべく膝が爪先から出ないようにして、しっかりかがむということが大切です。

そして、もう1つが、「つま先立ちで、ふくらはぎのむくみを解消」することです。日中動かないと、血が下半身にばかり行ってしまって、その状態で寝ると、血が一気に上半身に行ってしまいます。すると、頭の方がむくんで、眠りにくくなるということにつながるそうです。

ソファでぼーっとしている家族がいたら、「こういった方法があるよ」「洗濯物をしながら、スクワットしてみてね」とおすすめしてみるのもいいかもしれません。

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この春から新生活をスタートさせた方も多いと思いますが、体と心を守るために無理をしないことも大切です。

(2022年4月4日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)