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大雨被害を受けた由利本荘市 ボランティアの活動本格化

2024年7月30日 12:46
大雨被害を受けた由利本荘市 ボランティアの活動本格化

記録的な大雨によって多くの住宅が浸水被害に遭った由利本荘市で、ボランティアの活動が本格的に始まりました。復旧や生活再建に向けた作業が進められています。

北嶋大聖記者リポート
「5日前にはあたり一帯の田畑が冠水していた由利本荘市の鮎瀬地区です。崩れた堤防の復旧作業が急ピッチで進められています。」

由利本荘市では記録的な大雨で子吉川とその支流の石沢川は堤防があわせて7か所で決壊して氾濫し、広い範囲に浸水被害をもたらしました。26日から24時間体制で復旧工事が続けられていて、国交省秋田河川国道事務所によりますと、来月5日には工事が完了する予定です。

水が引いて明らかになった被害の爪痕。大雨の峠は越えましたが、気象台はこれまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあるとして30日夜遅くにかけて土砂災害などに十分注意するよう呼びかけています。

29日まで、被害に遭った地域の状況を調べていた由利本荘市社会福祉協議会は30日、ボランティアの受け付けを始めました。

ボランティア参加者
「まず同じ県内の災害だったので、少しでも力になれればなぐらいの気持ちで」

ボランティア参加者
「普通の生活に早く戻ってもらえればなという感じで思ってますけど、なかなかそれも難しいんじゃないかなとは思ってるところが本音ですね。」

ボランティアは由利本荘市内の個人と団体に限って受け付けていて、30日はおよそ20人が集まりました。久保田、堰口、万願寺寺田、の3つの地区に分かれて復旧作業が進められています。こちらの久保田地区には近くの川からあふれた水が押し寄せました。1階の半分近い高さまで水に浸かった住宅もありました。

ボランティア参加者
「想像以上ですね。大変です。厳しいですよな。こういうふうになってしまうと」

県のまとめによりますと、大雨による住宅への被害はこれまでに県全体で198棟確認されていて、由利本荘市はその4分1余りの55棟にのぼっています。

被害に遭った住民
「ただ、ありがたいと言うしかない。けどもよ。いやー。自分たちの力だけではどうしようもねえな。」

大雨被害があった地域で生活再建に向けた歩みが続いています。

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