記録的大雨から間もなく1か月 協議会が被害や対応状況を確認 11月までに緊急治水対策計画をまとめる
先月の記録的大雨から間もなく1か月です。
堤防の一部が決壊した子吉川などの治水対策を進めようと、国や県、由利本荘市などでつくる協議会が、被害や対応状況を確認しました。
11月までに緊急的な治水対策計画をまとめる予定です。
国や県、由利本荘市などは、先月の記録的な大雨による河川の被害について全容を把握したとして、22日、今後の治水対策について話し合う会議を開きました。
国交省 東北地方整備局 林雄一郎 河川部長
「被災から間もなく1か月が経とうとしているいま、そろそろ先を見据えた議論を先行して、キックオフしては、ということで、協議会の開催を提案させていただいた次第でございます」
先月の大雨で、子吉川流域では、鳥海山に暖かく湿った空気がぶつかって大雨が降っただけではなく、平地でも降雨が集中したことが特徴として報告されました。
由利本荘市では、子吉川と石沢川の堤防が合わせて7か所で決壊しました。
それを防ぐ効果があると期待されているのが、2032年度の完成が予定されている、鳥海ダムです。
子吉川上流に建設中の鳥海ダムが完成すると、子吉川と石沢川の合流地点では、大雨が降った際の水位が約70センチ下がると見込まれています。
また、出席者が、今後の子吉川流域の治水対策の方針について意見を交わしました。
松冨英夫 名誉教授
「今回の破堤を契機としましてですね、堤防のより強靭なものつくりかたといいますか、そういったものを検討していただければありがたいなと」
湊貴信 市長
「緊急時の時、いろいろな市民の皆様からのご連絡があった時のマンパワー不足をすごく感じたところであります」
「皆様方との連携だとか、情報共有等々、どうしてもこれ不可欠でありますので、引き続きお力添えいただきたい」
会議では、鳥海ダムの完成までの期間の緊急的な治水対策計画を11月までに取りまとめることを確認しました。