記録的大雨でにかほ市の漁港に漂着 屋形船がひきあげられ山形へ
記録的大雨の影響で、先月、にかほ市の漁港には、大量の木々が流れ着き、屋形船も漂着しました。
屋形船は山形から来たもので、21日、所有する観光会社が引き揚げて運び出しました。
にかほ市に流れ着いたのは、山形を流れる最上川で舟下りを楽しむ屋形船「第1もがみ丸」です。
記録的な大雨の後、海流に乗って流れてきたとみられている、山形の戸沢村にある観光会社の屋形船です。
最上峡芭蕉ライン観光 南條裕司さん
「大変申し訳なく、ありがたく考えております。あれは浮いているので、なんとか生かしたい」
記録的大雨の影響で、所有する16隻のうち11隻が流されてしまった観光会社。
船の行方はすべて分かったものの、大半は人が乗れる状態ではありませんでした。
しかし「第1もがみ丸」は、幸いにも船体に大きな損傷はありませんでした。
「回収できた屋形船はできる限り修理して、また舟下りを楽しめるようにしたい」と、山形から駆けつけた南條さん。
作業開始から約1時間で、無事にトレーラーに積むことができました。
南條さん
「船自体は問題ないので、あと上物を作ればすぐ使えるので」
「第1もがみ丸」が最初に流れ着いたのは、重機が入れない岸壁近くでした。
通りかかった地元の漁師の男性が、漁船でえい航し、湾内につなぎとめてくれました。
その漁師に会うことはかないませんでしたが、南條さんは改めて感謝を伝えたいと考えています。
南條さん
「大変感謝しております。会社としても。今度活躍する船になるんじゃないかなというふうにちょっと思ってたりなんかして」
「また多くの人たちが山形を訪れてくれるように」。
南條さんの観光会社は、秋の行楽シーズンに向けて修理を進めます。