2025年のコメの生産目安引き上げへ 在庫量の減少に伴うもので供給と価格の安定化を図る目的
県やJAなどは、来年の主食用米の生産の目安を、今年と比べて引き上げることを決めました。コメの需要は当面、大きく変わらない見通しである一方、供給と価格の安定化を図るため、将来的に在庫の量を増やす計画が背景にあります。
県や県内の市町村、JAなどは、コメの需要と在庫の量の見通しをもとにした生産の目安を毎年この時期に示していて、5日は関係者による協議会が県庁で開かれました。
話し合いの結果決まった来年の主食用米の生産の目安は、県全体で41万9000トンで、今年の目安と比べると、1万7700トン増えました。
コメの需要は当面、大きく変わらない見通しである一方、供給と価格の安定化を図るため、将来的に在庫量を増やす計画が背景にあります。
県が示す適正な在庫量は10万トンから12万トンですが、今年7月1日時点では、約8万3000トンです。県は、在庫量と供給量のバランスを引き続き維持するため、県の内外に県産米をPRするなど、シェア拡大にチカラを入れる考えです。