創立73年で歴史に幕…潟上市の小学校で閉校式 かつて通っていた保護者も参加し学び舎に別れ
70年あまりの歴史がある潟上市の小学校で、閉校式が行われました。
全校児童に加えて、かつて同じように小学校に通っていた保護者たちも出席し、学び舎に別れを告げました。
1951年創立、潟上市天王にある東湖小学校です。
27日に行われた閉校式には、先日卒業式を終えた6年生を含む全校児童57人と、その保護者などが出席しました。
今年度までに2942人の児童が通った東湖小学校。
創立73年で、その歴史に幕を下ろします。
東湖小学校 堀川暁子 校長
「子どもたちには、東湖小学校で学んだことに誇りをもち、統合校でも進学先でも、自分自身が好きで、友達が好きで、学校やまちを大好きでいてほしいと願っています」
4月からは天王小学校と統合する東湖小学校。
最も児童が多かった1959年度には、416人が通っていた東湖小学校。
平成以降は少子化などの影響で、児童の数は減少の一途をたどっていきました。
8年前に初めて100人を下回り、今年度はその約半数です。
校歌のタイトルは「希望にもえて」。
児童たちが、慣れ親しんだ校舎や共に過ごした恩師などに感謝の思いを乗せて歌い上げました。
6年生
「最後の卒業生だったので、なんというかうれしい気持ちと悲しい気持ちがいろいろ混ざって、何とも言えない気持ちでした」
4年生
「東湖小の思い出は忘れずに、天王小のみんなに東湖小のことを伝えたいと思います」
児童の保護者の中には、かつての東湖小の卒業生も。
時代は変われど、学び舎を思う気持ちは同じです。
6年生の保護者(1996年卒)
「私も卒業生なんですけど、私の両親もそれから兄弟も、それから私の娘と息子も今年卒業生で、娘が最後に卒業することができて、良い機会にはなったと思うんですけれども、やっぱり寂しい気持ちでいっぱいです」
5年生の保護者(1996年卒)
「なんか今まで本当に幸せなことだったんだなって、当たり前に通えていたことが。なので、まずここで過ごした思い出を忘れないで、新しい学校でもがんばってほしいなと思います」
多くの子どもたちが学び、巣立っていった東湖小学校。
色鮮やかな思い出を胸に、児童や“卒業生”たちが、学び舎に別れを告げました。