捨てるはずの卵の殻を利活用 細かく砕いて肥料として配布 愛知・西尾市のお好み焼き店「高知屋」
食材で1週間に300個近く使う卵について、大量に出る殻を活用したいと考えたのは店主の曽根太一朗さん。パウダーを園芸用の肥料や土壌改良材として役立ててほしい、と2年前からこの取り組みを続けています。
大量になるとかさばる卵の殻に、店では処分に困っていました。ごみの排出量を減らしたいと考えた曽根さん。来客の一人が、殻を「園芸用石灰の代わりとして使える」と告げたことがきっかけでした。殻を細かく粉末状にする粉砕機(ミル)を市販で購入し、取り組みを始めます。
調理で出た卵の殻を水で洗い、鉄板の下に置いて余熱で乾燥させた後、ミルに投入して粉砕します。粉末状になった殻は袋に小分けにし、来店し食事をしたお客さんに「お1人様1個」で自由に持ち帰ってもらっています。
お客さんからは「畑の肥料として使える」と、好評を得ているということです。お客さんから喜んでもらえる上にごみの削減にもつながり、曽根さんは「取り組んでよかった」と話しています。
卵の殻だけではなく、廃棄されるはずだったごみの活用術として、キャベツの外側を包む葉も肥料で利用しています。食材として使えない外葉は乾燥させてセミドライ状態にし、畑に埋めて活用しています。