名古屋市の小学校で行われている部活動で、指導を委託された業者への苦情が1学期で約150件に上ったことをうけ、市は6日、この業者が担当する学校を大幅に縮小すると発表しました。

岐阜市にあるビル管理や人材派遣などを行う「技研サービス」は、ことし4月から、中村区や熱田区など合わせて8区、133校の部活動の指導を担当していました。

しかし、市によりますと、保護者などから、今年4月～7月の1学期の間に「指導者が遅刻をする」「指導が出来ず部活動が成り立たない」など、146件苦情が相次ぎました。

市は再三指導してきましたが、改善されなかったことを受けて、10月から「技研サービス」が担当する学校を、中村区と熱田区にある2区、22校に減らすことを決めたということです。

担当していた他の111校に関しては、別の業者に委託し、来年度以降改めて業者を公募する見通しです。

技研サービスは、人材の確保や育成が難しかったと市に説明したということです。

名古屋市は、2021年から市内にあるすべての小学校で行われている部活動の指導を民間業者に委託しています。