“ぴよりん”期間限定の高速バスになる 「名古屋~東京」間を運行 初日は1人“1ぴよ”のお土産も!
名古屋の新名物としてすっかり定着した“ぴよりん”のラッピングバスが登場しました。運行初日は名古屋駅にファンが詰めかけるほどの人気ぶり! 一体どんな人たちが乗車したのでしょうか?
“ぴよりん”のラッピングバス登場にファン歓喜!
7月25日午前7時ごろ、名古屋駅にカメラを構えた人たちが集まっていました。彼らが狙っているのはバスのようですが、もちろん普通のバスではありません。車体の中央に描かれていたのは、名古屋の観光特使も務める人気キャラクター“ぴよりん”です。
実は“ぴよりん”のラッピングが施された“ぴよりんバス”が、期間限定で運行スタートしたのです。乗り場には、“ぴよりんバス”に乗るために仕事を休んできたというファンの姿も。
名古屋から東京の区間を走るこのバス。初日はなんと特別に1人“1ぴよ”のお土産がもらえるのです。“23ぴよ”を乗せて、いざ東京へ出発!
乗客の中に、7年前から“ぴよりん”のファンだという女性がいました。そのつぶらな瞳にハートを射貫かれたという女性に持ち物を見せてもらうと、 “ぴよりん”柄のバッグの中から、これまた“ぴよりん”のグッズが次々と! 新作の“ぴよりん”グッズが出るたび、必ず買いに行くほど愛が止まらないそうです。
お土産として提供された“ぴよりん”は、保冷時間の関係で出発から2時間以内に食べることが推奨されています。“ぴよりん”ファンの女性は、さっそく車内で“ぴよりん”と対面すると、安定のお味にご満悦!
一方こちらは、日本に住んで20年ほどになるペルー出身のオルガ・マリアさん。たまたまこのバスに乗り合わせたというマリアさんは、“ぴよりん”はまだ食べたことがないそうで、「可愛い、食べたくない」と、いつまでも見ていたいといった様子でしたが、パーキングエリアで飲み物を買ったら食べると、ついに決意したようです。
しかし、“ぴよりん”といえば、形を崩すことなく持ち帰る“ぴよりんチャレンジ”がSNSで話題になるほど、繊細で揺れに弱いスイーツ。マリアさんの“ぴよりん”は、揺れるバスの車内でだんだんと疲れを見せ始めます。
思わぬ形で“ぴよりんチャレンジ”状態となったマリアさん。パーキングエリアに到着しましたが…残念ながら“ぴよりんチャレンジ”失敗。前のめりに倒れてしまっていました。
形は崩れてしまいましたが、マリアさんは、それでも失われない“ぴよりん”のかわいさを気に入った様子。もちろん味も大満足! 一口食べるごとに小さくなる“ぴよりん”の体を惜しみながらも完食しました。
こうして約5時間の旅路もついに終了し、東京駅に到着しました。
“ぴよりんバス”は2025年3月31日まで運行予定です。
2度の転機で大ヒット商品に! “ぴよりん”の歴史を振り返る
高速バスともコラボするほど大人気となった“ぴよりん”ですが、ここでその歴史を振り返ってみましょう。
みなさんは、“ぴよりん”の前身となるスイーツがあったことをご存じでしょうか。そのスイーツとは、シャチの形をしたシュークリーム「シャチボン」です。
2000年から2011年まで販売していて、人気はあったものの、取扱店が閉店したことから販売休止になってしまいました。2022年には11年ぶりに復活しましたが再び休止に。シャチボンは「自分を見つめ直すため大きな旅立ちを決意した」「アイルビーバック」という言葉を残しています。
その後、2011年に誕生したのが“ぴよりん”なのですが、販売開始からしばらくは1日に数個しか売れませんでした。
そんな“ぴよりん”に2回の転機が訪れます。
1回目の転機は2019年。崩さずに持ち帰ることができるかを挑戦する“ぴよりんチャレンジ”を、購入した人がハッシュタグをつけて自発的に投稿したことがきかっけで、SNSで話題になりました。
2回目の転機は2021年に訪れます。藤井七冠が対局のおやつで“ぴよりんアイス”を食べたことから爆発的な人気となり、今では年間100万個を販売する超人気スイーツにまで成長したのです。
高速バスで東京まで走ることになった“ぴよりん”。観光特使として名古屋の魅力を発信してくれることでしょう。