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世界最大級3000台の『カプセルトイ専門店』を取材 3万円使う外国人観光客も

2025年3月21日 1:48
世界最大級3000台の『カプセルトイ専門店』を取材 3万円使う外国人観光客も

駅にスーパーに専門店まで…いまや町のいたる所で見かけるカプセルトイ。その市場規模も急拡大しています。新たな商品が次々と生み出されるカプセルトイの最前線を取材しました。

後藤楽々キャスターがやってきたのは池袋のカプセルトイ専門店。

後藤楽々キャスター
「今もう360度カプセルトイに囲まれています」

その数は世界最大級だという、約3000台! こうした専門店が急増していて、カプセルトイの市場規模は昨年度、過去最高を記録したそうです。盛り上がりの要因の一つが外国人観光客の増加です。

オーストラリアから来たという観光客のリュックの中には大量のカプセルトイが! 今回の旅行でなんと約80個もゲット、かかった金額は3万円ほど!

オーストラリアからの観光客
「同じ種類が出たら一つは自分がもう一つはお土産にする。宝探しみたい」

人気のワケは種類の豊富さ。

アメリカからの観光客
「kawaii~!」

こちらの観光客がゲットしたのは、カプセルトイのカプセルに手足が生え座っているというユニークな商品。実はこれ、動物や食べ物など様々なものが座ってあなたを待っている…という人気シリーズ。斬新で個性的なデザインが外国人にもウケていると言います。

アメリカからの観光客
「かわいいし面白い。こんな商品はアメリカにはない」

後藤キャスターも体験しました。全部で6種類のおでんシリーズ。何が出るのでしょうか。

後藤楽々キャスター
「あっ! たまごでした」

よく見ると色にムラがあり、ダシがしみたたまごがリアルに表現されていました。こうしたリアルさは、大人もついついハマってしまう魅力だそう。

本物そっくりに作られた企業とのコラボアイテムも続々登場。あまりのリアルさに、実物と並べて撮るのがSNS映えすると人気だそうです。

では、リアルで“刺さる”アイテムはどのように生み出されているのか? メーカーの企画会議を取材しました。

オリジナル商品“リアルな音が鳴る”シリーズの新しいアイデアを出し合っていました。

「おなかが鳴る音とか」

「3歳の子どもから言ってもらう言葉とか」

「“おかあさんいつもがんばってるよ”とか」

生活に身近なものほど共感が得られ、ヒットする傾向があるそうで、様々な年代の社員が自身の生活をヒントに、ざっくばらんにアイデアを出し合います。

スタジオソータ 執行役員 宮崎佐知子さん
「やっぱり楽しんでもらうものを作っているので、この人はこういう視点を持っていたんだというアイデアを言える雰囲気っていうのも大事にしています」

そして製造過程で最も重要だというのがサンプル作り。機械で量産する見本となるため、手作業で、色味や質感を丁寧に表現するそうです。

繊細さと緻密さが求められるという塗装作業。特別に体験させてもらいました。挑戦するのは、彫刻作家の作品をカプセルトイにしたもの。筆で木彫りの質感を出しますが…後藤キャスターは緊張して塗りすぎました。ティッシュで塗料のつき具合を加減しながら丁寧に塗っていきます。

後藤楽々キャスター
「細かい作業ですね」

こうした繊細で緻密な作業が、リアルさを生み出しています。

急成長を遂げるカプセルトイ市場。そこには、斬新で個性的なアイデアとリアルさを追求する工夫が詰まっていました。

(3月21日放送『Oha!4 NEWS LIVE』より)

最終更新日:2025年3月21日 1:48
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