【令和の浮世絵】江戸時代に広まった文化が今…最新技術を使って時代とコラボ『every.特集』
東京・浅草にある浮世絵専門店「木版館」。店内は外国人観光客らで賑わっている。店を運営するのは、カナダ出身のデービッド・ブルさん。約40年前に浮世絵に魅了され、自らも作品を生み出している。
外国人観光客に人気の作品を聞くと…日本で見たものの思い出、富士山やサクラ、宮島など。日本旅行の思い出として、浮世絵を買っていくという。
江戸時代に大衆文化として広まった浮世絵。多くは木の板を彫り、絵の具をのせて、紙に転写する「木版画」だ。原則一色につき一枚の板が必要。大量に生産できることで、江戸時代には新聞やガイドブックのような役割や、歌舞伎役者などの“ブロマイド”としても人気となった。
しかし、明治以降、カメラや写真の台頭により、担い手は減少-。
それが時を経て令和の時代。外国人観光客だけでなく、去年人気アニメとコラボした浮世絵が発売されると発売当日に完売。浮世絵は国内外から再び注目を浴び始めている。
そんな中、現代の材料、たとえば車の塗料を使って作品をつくる人がいるという。その「カシワギ」さんを、河出奈都美キャスターが取材した。
版元・都鳥の柏木隆志さん(44)は職人たちと共に新しい技術や材料を使って歴史をつなごうと5年前から活動している。
作品を見せてもらうと、従来の浮世絵とは異なるやさしく鮮やかな色合いの数々。使っていたのは、車両に使われるきらびやかな塗料やレーザーカッターだった。最新技術を使った作品づくりへの思いとはー。
※詳しくは動画をご覧ください。(2024年5月28日放送「news every.」より)