日本の最優秀ソムリエを決めるコンクールが29日と30日に開催され、都内のホテルに勤務する男性ソムリエが優勝しました。

3年に1度開催される「全日本最優秀ソムリエコンクール」が8月29日と30日に、東京・目黒区のホテルで開催されました。このコンクールでは難度の高い筆記試験や、時間内のサービス、利き酒などで競い合うもので、ソムリエに求められる世界水準のスキル、知識や資質などを審査されます。

10回目となるこのコンクールには全国から84人のソムリエがエントリーし、30日には、予選での成績上位者20人と海外の招待選手8人による準決勝、その後さらに勝ち抜いた4人による決勝が行われました。優勝したのは、「マンダリンオリエンタル東京」に勤務する野坂昭彦ソムリエ（47歳）で、6回目の挑戦で初めて栄冠をつかみ取りました。

野坂ソムリエは、「今回、最後のチャレンジだと思い、ここ１年間、休みの日は１日中図書館で勉強して、家族に迷惑かけた。今後もレストランの現場で働いて、自分も挑戦を続けて部下の見本になりたい。そして、後進のソムリエを育てたい。また、来年開催のアジア・パシフィック大会で活躍したい」と抱負を語りました。