子どもの肥満傾向を改善するために注目は運動、スクリーンタイム…
福島民友と共同でお送りするふくしま子育て応援隊。今日は子どもの発育に大切な生活習慣などについてお伝えします。以前から県内では肥満傾向の子どもが多いと指摘されてきました。
先月発表された国の最新の調査結果では昨年度の5歳から17歳までの県内の子どもの肥満傾向の割合が、すべての年齢で全国平均を上回っていることがわかりました。最も肥満傾向の子どもの割合が多い小学6年生11歳は16・6パーセントと、全国ワースト3位となっています。子どもの肥満について肥満外来も設ける小児科、菊池医院の菊池信太郎医師は「子どもの肥満は大人の肥満のもとともいわれていて、年齢が上がるにつれて肥満解消が難しくなる。」と話します。ということで、気を付けたいポイントをご紹介します。まずは運動について。こどもの運動神経が一番鍛えられるのは何歳までだと思いますか?正解は6歳です。この時期までに8割の運動神経が発達すると言われています。走ったり、ぶら下がったり、押したり引っ張ったりと「様々な動き」を経験することが大切です。この様々な動きをするのに菊池医師がすすめるのが「親子で遊ぶ」ということなんです。そして、こうした運動にも関わってくる「生活習慣」が「メディアとの接触時間」です。菊池医師は「テレビ、ゲーム、インターネットなどを見る『スクリーンタイム』に時間が取られ、結果体を動かして遊んだり親子で触れ合ったりする他の貴重な時間が奪われている」と話します。国の調査では勉強以外のスクリーンタイムが一日2時間以上という子どもは小学生で約6割、中学生では約7割に及んでいます。さらに5時間以上という子どもは1割以上で、特に男子でその傾向が強いということです。「スクリーンタイムはできれば一日1・2時間ほど、2時間以内に」ということです。最後は食事です。「脂質、糖質のとりすぎに注意。特に、ご飯やパンなど炭水化物でお腹を満たしてしまいやすいので、野菜はもちろん、『たんぱく質』も不足しないよう気を付けましょう。」牛乳一杯や卵をプラスするなどの工夫で違ってきそうですこれからの年末年始は生活が乱れやすい時期ですので特に気を付けたいですね。さて、福島民友と共同でお送りしているふくしま子育て応援隊、16日の紙面では少子化・人口減少について内堀知事へのインタビューを紹介しています。こちらもぜひご覧ください。