【移転】「渡辺通ゴールド免許センター」業務を終了 サンセルコ内の店舗から移転を惜しむ声 福岡
福岡市中央区の複合ビル、サンセルコ内にあるゴールド免許センターの運営が29日、終了しました。2009年の開設以降、ビル内の店舗の集客にも貢献していたゴールド免許センターの移転を惜しむ声があがりました。
■阿部まみアナウンサー
「最終日を迎えた午前10時すぎの渡辺通ゴールド免許センターです。長い列ができています。きょうも多くの人が免許更新に訪れています。」
■訪れた人
「まだちょっと先まで期間はあるのですが、試験場まで行くのはちょっと遠いので、最終日と聞いて伺いました。」
「大変便利な所だったので、寂しい気はします。」
渡辺通ゴールド免許センターは2009年、福岡市中央区のサンセルコに開設されました。過去5年間、無事故・無違反の人などが対象で、年間およそ12万人が利用してきましたが、午後5時をもってすべての業務を終了しました。
飲食店やファッション関係などの店舗とオフィスが入る複合ビル、サンセルコは、1979年に開業しました。地上10階、地下2階建ての建物内は、店舗が入れ替わりながら営業してきました。
■サンセルコビル管理・重冨保徳 社長
「オープンからしばらくは良かったですが、だんだんと空き店舗が目立つようになってきた。ゴールド免許センターが来たことで、かなりの集客力がありますので、にぎわいの回復に貢献してもらったと考えています。」
現在、サンセルコは老朽化によるビル建て替えに向けた話し合いが進められている状況で、警察は建て替えを見据えて移転を決めました。
■阿部アナウンサー
「お昼時、多くの人でにぎわっています。免許センター移転に伴い、店舗に影響はあるのでしょうか。」
こちらはサンセルコ内で、ゴールド免許センターすぐ横に店を構える飲食店です。
■ビック鯛はのぼる・尾方登 店長
「なくなったら寂しいかどうかといったら寂しい。活気が少し減る。」
40年間、変わらぬ味を守り続けているこちらの店も。
■チャーリー☆ブラウン・山崎チャーリー孝広さん
「免許センターが来てからは人通りも増えたし、“5年ごとに来ました”というお客さんもいた。寂しくなりますよね。」
今後、売り上げにも影響が出ることを懸念しています。
■山崎さん
「当然、自分たちが頑張るのが一番なのですが、周りの環境、人通りを考えたら、集客がある施設が入ってもらえれば、当然助かりますね。」
メガネを忘れた人がメガネ店に
中には、こんな店もありました。
■サンセルコメガネサロン・中野賢二 店長
「月に1人か2人はメガネを忘れたとか、通らなかったというので、ここに来られるお客様がいた。」
サンセルコのオープンとともに、この場所で営業を続けるこちらのメガネ店には、免許の更新に来た人が店の常連になることも多かったとのことです。
■中野さん
「1日何百人かが来ていただけるから、人の流れというのがなくなると大変ですね。」
サンセルコの建て替えが正式に決まるまでは、免許センターがあった場所に新たな店舗などの誘致を進める方針です。
■重冨 社長
「にぎわいを創出できるようなものが来てくれたらいいなと思っています。」
ゴールド免許センターの移転先は、博多区の「福岡県千代合同庁舎」です。「千代ゴールド免許センター」として、12月16日から運営を開始する予定です。