【自転車のヘルメット】9歳の少女が交差点で独自調査→新たな発見も 地元の警察署長も感服! 福岡
こちら、警察から感謝状が贈られたのは9歳の女の子です。夏休みの自由研究で自転車に乗車するときのヘルメットをテーマに新聞を作ったことが評価されました。
13日、早良警察署長から感謝状が贈られたのは、西南学院小学校3年生の喜瀬さくらさん(9)です。
さくらさんは、自転車に乗る際のヘルメットの着用義務についてニュースで知り、ヘルメットの重要性について、警察官へのインタビュー取材や独自の調査を重ね、夏休みの自由研究として新聞にまとめました。
■喜瀬さくらさん(9)
「ニュースで見るより勉強になった。自分が聞きたいことも聞けた。」
自転車乗車時のヘルメット着用は、去年の4月から努力義務化されました。
警察庁によりますと、ヘルメットを着用していない場合、着用している時と比べると、死亡する割合はおよそ3倍です。
福岡県警が去年7月に行った調査では、県内全体でヘルメットを着用していたのは全体のおよそ10%。10人に1人しかかぶっていないという状況です。
さくらさんは、去年7月末から8月にかけて「どれくらいの人がヘルメットをつけているのか」について、独自に実数調査を行いました。
夏休みを利用して、午前7時から8時と午後1時から2時の1日2回、14日間、早良区の西新交差点でヘルメットをつけている人とつけていない人の数を調べました。
さくらさんの調査の結果、ヘルメットの着用率は9.5%で、高校生以下の場合は28%と、高校生以下の着用率が高いことがわかりました。
■さくらさん
「着けていない人が多かった。着けている人が少なかったから、着けるようにした方が良いなと思いました。」
この新聞は小学校で掲示された後、早良警察署にも掲示され、署に来た人からも大きな反響があったといいます。
■早良警察署・桐原 哲夫 署長
「夏休みの課題を一人で独自調査して、こんなに立派な新聞を作ってくれた。調査力に感服する次第であります。」
真夏の暑さにも負けず宿題や習い事もしながら作った「さくら新聞」を通して、伝えたいことを聞きました。
■さくらさん
「ヘルメットを着けて自分の命を守ってほしいなという気持ちがあります。」
早良警察署は「ヘルメット着用率の向上に努めていきたい」としています。