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特集「キャッチ」九州プロレス設立メンバー「めんたい☆キッド」さんの決断「新しい道をつくっていきたい」 福岡

2024年8月7日 19:24
特集「キャッチ」九州プロレス設立メンバー「めんたい☆キッド」さんの決断「新しい道をつくっていきたい」 福岡
九州プロレスめんたい☆キッドさんの決断
特集「キャッチ」です。「九州ば元気にするバイ!」を合言葉に活動するプロレス団体「九州プロレス」が、設立からことし16年を迎えました。設立メンバーで看板レスラーでもある「めんたい☆キッド」さんが、ある決断をリングで発表しました。

ことし6月、福岡県飯塚市で行われたNPO法人・九州プロレスのベルトを賭けたタイトルマッチ。挑戦者は九州プロレスの設立メンバーである、めんたい☆キッド。

■九州プロレス・めんたい☆キッド(46)
「夢とか仕事とか、そういった部分になるが、プロレスって本当に何なんですかね。一種独特な、魅力的なものなんですけど。」

めんたい☆キッドが挑む相手は、大日本プロレスの関本大介。九州プロレスの歴代王者を破り、この時チャンピオンだった関本にとって、3度目の防衛戦。

挑戦者めんたい☆キッドも、過去に2度、王座に輝いていた。

ある決心を胸にリングに上がった。

■めんたい☆キッド
「分からなくなってしまう、プロレスって。」

メキシコでプロデビューした、めんたい☆キッド。

■めんたい☆キッド
「 身長が180センチに満たない人は、メキシコに行ってプロレスラーになるという潮流がデビュー当時はあったので、ぼくも挑戦した。」

デビュー後、メキシコから帰国して日本で活躍の場を求めたが、当時、プロレスでは食べて行けず、過去に一度プロレス界から引退していた。

■めんたい☆キッド
「2003年にデビューして2005年まで、一度もプロレスで稼いだお金で生活できなかったので、金銭面的なところが気持ちを引退の方に導いた。」

そんな状況を救ったのが九州プロレスだった。

旗揚げした筑前りょう太理事長は同じ大学の先輩。九州で一番愛される名物レスラーになるようにと願い、めんたい☆キッドと名づけた。

そして、再びリングへと導いた。

■めんたい☆キッド
「プロレスが一番ぼくの心を揺さぶってくれたというか、またプロレスをやろうと。」

めんたい☆キッドの決断とは

九州プロレスは、これまで九州各地で年間50の興行やイベントを続けてきた。会場に足を運べない高齢者や障害者には、施設に出向き慰問活動を続けた。

■慰問先の高齢者
「また来てください。」

九州プロレス設立10周年のリングで、めんたい☆キッドはメインイベントを務めた。

■めんたい☆キッド
「10年間頑張ってきて、九州プロレスにいながら、勉強したというか、お客さんが導いてくれたと思っているので、逆にぼくたちが頑張れば、道は開くんだということを教えてもらえた。」

■めんたい☆キッド
「(めんたい☆キッドは)ぼくとお客さんで作り上げてきたキャラクターだと思うが、ここ数年、ぼくがそのキャラクターに見合った動きができなくなっているというのを、すごく感じることがあって。」

どんなにダメージを受けても、ただひたすらリングで戦う姿を目指した。それは、倒れても倒れても立ち上がり、チャンピオンに向かっていく姿。

■めんたい☆キッド
「今なら格好いいままの、めんたい☆キッドのキャラクターのままで、終わらせることができる。終わらせてあげられる。」

そして試合後、リング上でマイクを手にした。

■めんたい☆キッド
「皆さんにお伝えしたいことがあって、ちょっとだけぼくの話を聞いていただけたら。 めんたい☆キッド、来年5月いっぱいで引退します。2025年5月をもってプロレスを辞めます。」

これがレスラーめんたい☆キッドの、リングからの引き方だった。

■ファン
「まだめんたい、できるだろ!」

■めんたい☆キッド
「試合見て喜んでもらうというのが、楽しい部分でもあるので、(引退後も)お客さんの喜んでいる姿を感じることができる仕事をしたい。新しい道をつくっていきたい。」

■子どものファン
「めんたい、よく頑張ったね。」

■めんたい☆キッド
「今は引退するまでしっかりコンディションを整えて、最高のパフォーマンスをこれからの全部の試合に出せるように。」

「めんたい☆キッドは、引退するその日まで、九州ば元気にするバイ!」

めんたい☆キッド選手の引退試合は、2025年5月11日、福岡市東区の「福岡アイランドシティーフォーラム」で、観戦無料で行われます。

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