【感染症】連続感染の恐れも 同時流行の「インフルエンザ」「手足口病」「マイコプラズマ肺炎」に注意 福岡
福岡県は「インフルエンザ」の感染者が増加しているとして、今シーズン初めてとなる注意報を発表しました。ほかにも、「手足口病」や「マイコプラズマ肺炎」などに次々に感染する恐れもあるとして、注意を呼びかけています。
6日午前、福岡市内のクリニックを訪ねました。
■井上さとし内科・井上聡 院長
「いま、症状で一番困っているのは何ですか?」
■患者
「きのう熱が。おそらく夜中、もっと上がっていたと思います。」
■井上院長
「お子さんたちも熱が出ていたら『インフル』だと思うから、家族内感染を起こしていると思います。」
いま、福岡県で急増しているのがインフルエンザの患者です。
■井上院長
「(けさは患者が)10人くらい来て発熱者がほとんどで、インフルエンザも3人以上と、かなり上がってきている感じです。」
福岡県によりますと、12月1日までの1週間に、県内の決められた医療機関で確認されたインフルエンザの新規感染者数は1医療機関あたり11.43人で、前の週と比べて1.97倍と2倍近くに増えました。
福岡県は、注意報の基準値となる10人を超えたため、5日、今シーズン初めてのインフルエンザ注意報を発表しました。
■患者
「インフルエンザと思っていなくて、アレルギーかなと思っていたからびっくりしました。」
注意が必要なのはインフルエンザだけではありません。県の発表によりますと、手足や口の中に発疹ができる「手足口病」は25週連続、警報レベルが続いています。
また、発熱したあとにせきが長く続く「マイコプラズマ肺炎」の感染者数も、1定点あたり3.20人と増加傾向にあります。
■元木寛人アナウンサー
「信号待ちをしている人たちを見ると、マスクをしている人も多くいます。」
福岡の街の人たちも、感染症を身近に感じていました。
■街の人
「結構バイトの人でも増えています、インフルエンザが。」
「小さい子どももいるので、やっぱりかかったら大変だなと。少し前に予防接種に行ってきました。」
「孫がマイコプラズマ肺炎になったんです。治ったかなと思ったら、せきをしていて肺炎を引きずっていると思っていたら、インフルエンザになっていました。」
複数の感染症が同時に流行しているいま、医師は次々と感染してしまう恐れもあると指摘しています。
■井上院長
「特にインフルエンザなどは、ひどく症状が出ると免疫力なども落ちるので、全く違った病気にかかる人もいます。1人かぜをひいたらマスク着用で、コロナ禍と同じような感覚で、食事は別にする、タオルは別にするなど、意識を高くするだけでも、感染はある程度は防げるのではと思います。」
子どもから大人への家庭内感染も多く、手洗いやうがい、適切なマスクの着用など、基本的な感染対策を徹底することが大事です。