児童がセアカゴケグモにかまれた可能性 植木鉢の片づけ→計17匹を発見して駆除 北九州市
北九州市は、若松区の小学校で児童がセアカゴケグモにかまれた可能性があると6日、発表しました。
北九州市によりますと、5日午後、若松区の小学校から保健所に「午前11時ごろ、校内で児童3人がセアカゴケグモにかまれた可能性がある」と連絡がありました。
1年生と担任の教諭が昇降口付近の児童用の植木鉢の片づけをしていたところ、児童からセアカゴケグモの死骸を発見したと報告があったということです。その後、別の児童からセアカゴケグモに触ったかもしれないという訴えがあり、教諭が植木鉢を確認したところ、8匹を発見したため駆除しました。
クモに触ったかもしれないと訴えた児童は指に赤みがあり、医療機関を受診して症状は軽快しているということです。別の2人も指に違和感を訴えましたが症状はないということです。
その日のうちに保健所の職員が学校に向かい、さらに9匹を発見し駆除しました。市内でセアカゴケグモが発見されたのはことし82件目で、人がかまれた可能性があるのは去年7月以来です。
市では、発見した場合は絶対に触らず、家庭用の殺虫剤をかけるか踏みつぶし、かまれた場合は湯水やせっけん水で洗い流し、できるだけ早く医療機関を受診するよう呼びかけています。
セアカゴケグモは特定外来生物で、福岡県では2007年に福岡市内で初めて発見されました。物かげになる狭いところや温かいところに巣を作り、プランター、外履き、エアコンの室外機、窓枠の下、遊具やベンチの裏などで見つかっています。
基本的に攻撃的ではなく、素手で触ったり巣に触れたりするとかまれることがあるということです。ほとんどの場合、かまれた瞬間に針で刺されたような痛みを感じて、その後、30分から40分で鈍い痛みや赤み、腫れなどが現われることがあります。重症化することはまれですが、子どもや高齢者がかまれた場合は注意が必要だということです。