シリーズ「こどものミライ」チョコレートの向こうに見えた世界 小学生が考えた 福岡
福岡県の宇美小学校です。
■明治 西日本支社・長廣睦子(ちかこ)さん
「チョコレートにするためには、収穫した後、いろんな作業が必要です。」
授業を進めるのは、大手食品メーカーの担当者です。チョコレートという身近な食品を通して、6年生99人に世界を学んでもらう出前授業です。
■阿部まみアナウンサー
「子どもたちに配られたのはチョコレートです。皆さんよく味わいながら食べています。」
■小学6年生
「おいしいです。甘い。」
「甘くておいしいです。」
甘くておいしいチョコレート。ただ、原料「カカオ」の生産国であるガーナやブラジルは、貧困や森林破壊など決して甘くない問題をかかえています。
■長廣さん
「ガーナの人たちは家に水道がないので、遠くの水があるところまでバケツを持って、くみに行っています。そんなふうに不便な生活をしている人たちもいます。」
授業の目的は、食料の多くを輸入している日本にとって国際協力がどれだけ大切かを学ぶことです。子どもたちはカカオ生産国の問題を自分ごととして捉え、グループで解決法を話し合いました。
■小学6年生
「安全な水って何?」
「泥水とかじゃないもの。水道水とか。」
「(防災時に使用する水を)送ったらガーナでも安全な水を飲めるんじゃない。」
「ガーナに1回行ってみて助けてあげる。井戸を掘るとか。おいしいチョコを食べたいので。」
最後にグループで出た意見を発表しました。
■小学6年生
「今できることは、水を無駄遣いしないことです。計画をせずに木を切り倒さないという意見が出ました。」
授業を終えた後、改めて口にしたチョコレートは、ひと味違ったようです。
■小学6年生
「世界でいろんな人が頑張って努力して、この一粒のチョコレートになっているので、その人たちの努力が伝わってきます。」
「いつもは『おいしいな』みたいな感じで食べていたけれど、作っている人の思いを大切にして一粒一粒食べたいと思いました。」
チョコレートの向こう側にある「甘くない」現実を学んだ児童たち。世界に目を向けるひとつのきっかけになったようです。
※FBS福岡放送めんたいワイド2024年12月26日午後5時すぎ放送