【櫛田のぎなん】ご神木の根元に「おから」をまく「ぎなん祭」長寿と博多の街の繁栄願い 福岡
櫛田神社のシンボルの大いちょうは「櫛田のぎなん」と呼ばれています。12日、このご神木の長寿を願う神事「ぎなん祭」が行われました。
■吉村史織アナウンサー
「櫛田神社を訪れる参拝客を見守っているのが、境内のご神木『櫛田のぎなん』です。」
福岡市博多区の櫛田神社のご神木は、樹齢1000年を超えるとされる「櫛田のぎなん」です。
「ぎなん」は博多の方言で「ぎんなん」のことで、高さ25メートルほど、幹の周囲はおよそ8メートルあり、県の天然記念物にも指定されています。
ご神木のさらなる長寿を願う「ぎなん祭」は毎年この時期に行われていて、12日は神社の関係者などおよそ90人が集まり、神職が祝詞をあげて玉串をささげました。
■吉村アナウンサー
「参列者の方が次々と手にしているあの白いボールのようなものは、おからだそうです。」
祭りが始まった50年以上前から、ご神木の根元に地元の豆腐店から奉納されたおからをまいているということで、50キロ以上が用意されました。
■櫛田神社 権禰宜・高山定史さん
「大昔は今みたいに肥料が発達していないので、おからを代用して使ったということ。ぎなんのように元気に日々を過ごしていただきたいと思います。」
最後に参加者全員で「博多祝い唄」を歌い、ご神木の長寿と合わせて博多の町の繁栄を願いました。