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【2024年問題】影響は幼稚園のお別れ遠足にも 貸し切りバス→列車に変更 鉄道は利用者減で活用策を模索 福岡

2024年3月11日 18:57
【2024年問題】影響は幼稚園のお別れ遠足にも 貸し切りバス→列車に変更 鉄道は利用者減で活用策を模索 福岡
【2024年問題】影響はお別れ遠足にも

列車での移動を楽しむ子どもたち、福岡県岡垣町の幼稚園の遠足の様子です。バスではなく列車で遠足を行った背景には、ドライバー不足や列車の利用客の減少がありました。

ホームで待つ子どもたちの前に現れたのは、鮮やかなオレンジ色が特徴の「ハウステンボス号」、遠足のための貸し切り列車です。

■元木寛人フィールドキャスター
「JR海老津駅です。いま、幼稚園の子どもたちが続々とJRの列車に乗り込んでいきます。」

■園児と保護者
「いってきまーす。」

11日、列車で遠足に出かけたのは、岡垣第一幼稚園の園児と保護者などおよそ200人です。

卒園したばかりの年長組とその保護者を対象として、毎年この時期に行われている「お別れ遠足」です。

3年前から始まった列車での遠足の背景には、ドライバー不足によるバス運賃の値上げがありました。

■岡垣第一幼稚園・深田章敬 副園長
「団体バスは値上がりしているが、鉄道は使いやすい料金プランになっている。」

4月からは、ドライバーの時間外労働に制限が設けられることによる「2024年問題」が表面化し、さらなる人手不足、値上げが懸念されています。

岡垣第一幼稚園によりますと、現在、バスで遠足に行こうとすると親子2人で8000円かかりますが、列車の場合5600円と3割ほど安くなっているといいます。

■深田 副園長
「子ども達が、電車が大好きということはある。保護者の方もゆっくり特急列車の旅をする機会は少なくなってきているので、非常に楽しんでいただけている。」

一方、JR九州も新型コロナの影響で、列車の利用者が減少していたため、新たな鉄道利用の形を模索していました。

■JR九州 小倉駅・雲田昭慶 駅長
「バスではなく鉄道の良さを小さなお子様にもPRできますし、JR九州の観光列車などを認識してもらえる。いい取り組みではないか。」

海老津駅から門司港駅までのおよそ30分、車内では乗務員と写真を撮ったり、グリーン車に乗車したりと、列車ならではの特別な時間を過ごしました。

■園児
「列車に乗れておもしろいです。嬉しい気持ちです」
■保護者
「(Q.親子で列車に乗ることは?)初めてです。今後ともやってほしいですね。思い出になるので。」

■保護者
「バスもいいけど、景色も見えるので子どもにとってもいいかなと。」

門司港駅では記念写真を撮影しました。その後、近くの九州鉄道記念館に移動し、幼稚園生活の最後の思い出づくりをしていました。

■園児
「楽しかった~全部!」

幼稚園の遠足にも影響が出てきている2024年問題、JR九州は今後も団体での利用を促していきたいとしています。

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