【敬老の日】ボウリングが“生きがい” 98歳女性の目標は「100歳超えの現役ボウラー」 福岡
16日は「敬老の日」です。仲間とおしゃべりを楽しみながら適度な運動になるボウリングが、シニア世代に人気です。ボウリングが生きがいだと話す98歳の現役ボウラーがこれからの目標を語りました。
9月8日、福岡市のボウリング場で開かれた大会。長寿を祝う大会というだけに、多くの高齢者が参加しました。
そんななか、およそ4.5キロあるボウリングの球を正確に投げ込む米田シゲ子さん、御年98歳。参加者の中で最高齢です。スペアを取るなど、年下の参加者にも負けていません。
98歳となった今でも、調子が良い時のスコアは180を超える実力の持ち主で、大会での優勝経験もあります。この日のスコアは3ゲーム投げ、最高得点は108点でした。
■米田シゲ子さん(98)
「まあまあ。いつもより悪いですよ。いつもはもうちょっとまし。」
専業主婦だったシゲ子さんがボウリングを始めたのは50歳の時です。自宅で裁縫などをするのが趣味だったシゲ子さんを外に連れ出そうと、今は亡き夫が勧めました。
負けず嫌いの性格からはまり、もうすぐ50年がたちます。一時期は体調を崩し、ボウリングから遠のいた時期もありましたが、あきらめることはできませんでした。
今では毎週、娘夫婦とボウリング場に通うのが生きがいだといいます。
■シゲ子さん
「昔からわがままですから。好きなように生きてきました。半生はボウリング。自分が遊ぶのはこれしかないんですよ。」
そんなシゲ子さんは、平日は老人ホームのショートステイを利用し、週末のボウリングのために体調を整えています。
■シゲ子さん
「本当に最高。朝起きたら何もしなくてもごちそうが出てくる。」
老人ホームではほとんどの利用者が年下で、シゲ子さんの元気な姿に勇気づけられています。
■ホームの利用者
「とても前向きに頑張って楽しいことをやっていらっしゃる。」
「何か一つに熱中しているのはすごい。このお年でね。見習うところはいっぱいありますね。」
ボウリング以外は健康のために特に意識はしていないというシゲ子さんの目標を聞きました。
■シゲ子さん
「100歳になっても120歳になっても、命ある限り生きたいと思うよね。足で歩けてボールを持てる限りはボウリングを続ける。とにかく長生きしたい。このまま死なんと、何十年も生きたい。」
シゲ子さんが目指すのは100歳超えの現役ボウラーです。
米田シゲ子さんは98歳ですが、100歳以上の高齢者は増えています。福岡県によりますと15日時点で4097人と、過去最多を更新しました。
内訳は女性が3687人と9割を占め、男性は410人でした。最高齢は女性が111歳で、男性が109歳だということです。