1日、福岡市城南区で60代の女性がゴミを出そうとしていたところ、サルに襲われケガをしました。福岡市ではサルの目撃情報が相次いでいて、注意を呼びかけています。

■住民
「玄関に座っとうけん出るなって！玄関、開けたらダメよ！いま玄関おるけん！」

住民の声からは緊迫した様子が伝わってきます。

■奥村誠悟記者
「サルはこちらの閑静な住宅街を徘徊したのち、あちらの方向へ逃げていったということです。」

1日午後5時ごろ、福岡市城南区南片江でサルが目撃されました。道路を歩いたり座り込んだりしながら、何かを口に含んで食べている様子もみられます。

当時の状況を聞きました。

■住民
「全然気がつかなくて。隣の長女から電話があって外に出たらいかんよって。これを伝って、ここに乗っていた。何度か見ています。最近、3～4回見たかな。窓をとにかく開けられない。鍵を閉めておかないと。窓を開ける動作をしていたサルもいたので。」

この動画が撮影されたおよそ2時間前には、同じ福岡市城南区南片江の1キロほど離れた住宅街で、60代の女性が自宅でゴミを出そうとしていたところ、サルに襲われ背中に軽いケガをしました。

■近所の人
「不安ですね。」

福岡市城南区南片江付近では8月にも、50代の女性が車から降りようとしたところ、サルに髪の毛を引っ張られました。女性は車の中に避難しました。サルは、車のサイドミラーや住宅の柵に乗って、何かを食べているようだったといいます。

福岡市によりますと、ことし4月から9月1日までに、福岡市早良区や城南区でサルに襲われケガをした人が6人にのぼるということです。

また、福岡市内のサルの目撃情報は昨年度は167件でしたが、今年度はすでに150件に達しています。

福岡市は「サルに遭遇したら目を合わせない、不用意に近づかない、戸締まりを徹底して」と注意を呼びかけています。