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「国産コーヒー」を福岡で栽培 乗り越えたのは梅雨と湿地の湿気 水郷・柳川で挑戦 「コーヒーの2050年問題」も  

2024年4月5日 9:36
「国産コーヒー」を福岡で栽培 乗り越えたのは梅雨と湿地の湿気 水郷・柳川で挑戦 「コーヒーの2050年問題」も  
福岡でコーヒー栽培 国産を盛り上げたい

いま福岡では、世界的なコーヒーのチェーン店が続々と進出する一方、個性的なカフェも多くあり、コーヒー熱が高まっています。そうした中、コーヒー通から注目される“国産”のコーヒー栽培が柳川市で行われています。

毎日のリラックスタイムにコーヒーが欠かせません。

福岡市・天神のデパートにあるこちらのカフェでは、こうばしい香りに包まれながらのんびりとしたひとときを過ごす人たちの姿がありました。

いま、こだわりの味を求める人に人気なのが、めったに流通しないという希少な国産コーヒー、しかも福岡で収穫された豆です。

■店員
「お待たせいたしました。こちら福岡県産の国産コーヒーです。」

■吉村史織アナウンサー
「おいしい。しっかりした苦みもあるんですが、 同時にフレッシュな感じ、華やかな甘い香りがします。すごくすっきりとして飲みやすいコーヒーです。」

1杯の価格は、通常のブレンドコーヒーより2割ほど高い800円です。それでも、毎日5・6杯ほど注文が入るといいます。

■カフェ博多小町・堀川玲奈 副店長
「福岡でコーヒーを作っているというのが大変驚いた。そもそも国産のコーヒー自体、出合うこともないので、『珍しいので飲んでみたい』という客が多い。」

福岡産のコーヒー豆を栽培しているのは、柳川市の杏里ファームです。農業用ハウスには、およそ1500本のコーヒーの木がずらりと並んでいます。生産者の椛島大翔さんが、5年前に栽培を始めました。

■国産コーヒー生産者・椛島大翔さん(30)
「もともとうち(実家)がマンゴーなど南国フルーツを栽培していた。日本でコーヒーを作っている人があまりいなかった。日本で作れたら面白いなと思って始めた。」

コーヒーの原料は、年末から4月にかけて実るこの赤い実です。果肉をむくと種が入っていて、焙煎するとおなじみのコーヒー豆になります。

椛島さんは年間およそ50キロを収穫し、インターネットなどを通じて全国に出荷しています。

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