【奇祭】鬼が尻をたたく「こっぱげ面(めん)」静かな村に子どもたちの叫び声 込められた思い 福岡
福岡県八女市で11日、鬼が尻をたたいて回る奇祭「こっぱげ面(めん)」が行われました。山あいの静かな村に、子どもたちの泣き叫ぶ声がこだましました。
福岡県八女市星野村の星野小学校に現れたのは、青竹を振り回す鬼です。
■鬼
「うおー!」
■小学生
「いたーい!」
200年以上続く奇祭、こっぱげ面。地元の若者がふんした鬼に尻をたたかれると、1年間病気をしないと言われています。
子どもたちにとっては”恐怖の祭り”だといいます。鬼は保育園にも現れました。星野保育所星光園では、泣き叫びながら逃げて、必死に隠れようとする子もいれば、ほかの子たちを守ろうと、鬼に立ち向かう子もいました。
たたかれるのは子どもたちだけではありません。FBSの取材班も、たたいてもらいました。
お年寄りの前では優しい鬼に。
■お年寄り
「縁起がいいって。」
「頭もよくなって、白髪も黒くなって。」
こっぱげ面は、梅雨時期の水害が起こらないよう、祈りを込めて始まったとも伝えられています。星野村は2023年7月、大雨で被害に見舞われました。
■鬼役・中津留 翔二さん
「去年はひどいというか、道路が流されたりして大変でした。こういう祭りをやることで、災害がなくなったり病気にならないとか、一人でも多く、無病・無災害で過ごせる人が増えたら。」
■子ども
「あっ!いたーい!」
鬼たちの雄叫びと、子どもたちの悲鳴に包まれた「こっぱげ面」。200年続く地域の人たちの願いは、鬼の面と青竹を通して、ことしも受け継がれました。
■参加者
「祝いましょう!」