いつの世も人々を魅了し続けている「黄金」、金についてお伝えします。現在、史上最高値を更新し続けていますが、福岡市のデパートで11日から、総額・数十億円分という金製品を集めた「大黄金展」が始まりました。

■遠野愛アナウンサー
「ピカピカに輝いていてまぶしいです。ことしの干支にちなんだ黄金の龍。高さは2.1メートル、金箔3000枚を使っているそうです。お値段はなんと3850万円です。」

11日から福岡市の大丸福岡天神店で開かれているのは、1000点以上の金製品を集めた「大黄金展」です。

大きさ7センチの可愛いトイプードル、値段は160万円です。日常を特別なひとときに変えるペアの焼酎カップは1443万円。これらは「純金」で作られたものです。

こうした高額の金製品が並ぶ中、注目は、人間国宝が手がけた黄金の「御りん（おりん）」です。1000万円の音色を聞かせてもらいました。

■遠野アナウンサー
「低めの心地の良い音色ですね。」

■SGC・中村和生さん
「18金の板を時間をかけてたたいて手作りした御りんなので、この音色が生まれています。」

ここでは、実際に持って金の延べ棒の重さを体感することもできます。

■遠野アナウンサー
「ほぼ動かない、1億6000万円の重み、すごいです。」

安全資産として注目され、価格が上昇し続けている「金」。11日も史上最高値を更新し、1グラムあたり1万3612円となっています。専門家によりますと、今後も緩やかに金の価格は上昇すると見られています。

■訪れた人
「輝き、オーラというか、すごくいい気分です。」
「金という価値あるものをこんなに間近に見られるとは。ちょっと金持ちになった気持ち。」

「黄金展」といえば、ことし4月、東京で開催された際、およそ1000万円の純金製の茶碗が盗まれる事件が起きました。

会場では、その対策がとられていました。

■中村さん
「防犯ブザーをアクリル板につけた。開けるとブザーが鳴るようになっています。」

そのほかにも、防犯カメラや警備員の数をこれまでよりも増やしています。

■中村さん
「金という価値がありながら、すばらしい作品を提供できる。ぜひ体験していただきたいです。」

金の展示・販売イベント「大黄金展」は入場無料で、大丸福岡天神店で7月21日まで開かれています。