【訓練】ペットボトルはキャップを閉めて投げ入れる 救命胴衣は体に合ったものを 海やプールで安全に遊ぶために 福岡
水辺に近づく機会が多い夏は、水難事故への注意が必要です。福岡県糸島市では18日、小学生が、水の事故に備える大切さを学びました。
■奥村誠悟記者
「こちらの小学校では、プールの授業に合わせて水難事故に備えた体験学習が行われています。」
18日の安全教室には、糸島市の前原南小学校の5年生58人が参加しました。これは、福岡海上保安部が夏休みを前に子どもたちを水の事故から守ろうと企画したものです。
福岡県内ではことしに入り14件の水難事故が発生していて、これまでに7人が死亡しています。
プールでは、衣服を着た状態で泳ぐ「着衣泳」を体験したあと、万が一、溺れた際に身の回りにあるもので救助する方法を実際に体験しました。
浮き輪代わりになるのは、クーラーボックスやボール、ペットボトルなどです。ペットボトルはキャップを閉めて投げ入れます。中に少し水を入れ重みを持たせることで、遠くまで投げやすくなるということです。
また、救命胴衣の着用も体験しました。
■海保職員
「大人用の救命胴衣だから浮きにくいでしょ。」
指導した職員は、救命胴衣はサイズが大きいとうまく体を浮かすことができないため、必ず自分の体に合ったものを選ぶよう呼びかけました。
■児童
「離岸流や、救命道具を着けたりすることを気をつけたい。」
「もし溺れた人がいた時は、きょうの学習を生かして助けてあげたらいいなと思いました。」
■福岡海上保安部・高橋謙慈課長
「大人の方も、子どもさんを連れて海に行く際には目を離さないようにしましょう。」
福岡海上保安部は「海は危険なところでもあるので、必ず監視員やライフセーバーがいる場所で泳いでほしい」としています。