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ひばりさんなどスターが公演「嘉穂劇場」再開へ 来年秋ごろから内部見学が可能に 耐震工事を経て劇場としての再開目指す

2025年1月28日 16:11
ひばりさんなどスターが公演「嘉穂劇場」再開へ 来年秋ごろから内部見学が可能に 耐震工事を経て劇場としての再開目指す

福岡県飯塚市の芝居小屋で、2021年から休館していた国の登録有形文化財「嘉穂(かほ)劇場」が再開する見通しとなりました。飯塚市は、来年秋ごろから内部を見学できるようにし、耐震工事などを経て劇場としての再開を目指します。

■児玉悠一朗記者
「嘉穂劇場は休館していて劇場内に入ることはできないのですが、現在、中は明かりが灯されていて外から見学できるようになっています。」

1931年に開業した「嘉穂劇場」は、美空ひばりさんなど数多くのスターが公演を行ってきました。

2003年の豪雨で壊滅的な被害を受けた後も歴史をつないできましたが、入場者の減少に新型コロナが追い打ちをかけ、2021年、飯塚市に無償で譲渡されてからは休館が続いていました。

活用を検討してきた飯塚市によりますと、劇場再開までは3段階の工程で進められ、第1段階として「回り舞台」など文化的価値のある舞台装置を持つ劇場の内部を、来年秋ごろに見学できるようにします。

その後、第2段階では劇場本体の耐震工事を経て多目的施設として貸し出し、最終段階として劇場再開を目指します。

劇場の改修や部分的な解体には少なくとも36億円がかかる見通しで、来年度の一般会計当初予算案に一部費用を計上し、国の補助金の活用も検討しているということです。

最終更新日:2025年1月28日 16:11
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