海の環境改善へ「アマモ場づくりプロジェクト」種1万粒を寒天で包み博多湾に 福岡
海の環境を改善する働きが注目されている海草「アマモ」を増やすための取り組みが24日、福岡市で行われました。地元の高校生たちも参加し、環境問題について実際に体験しながら学びました。
福岡市西区の玄洋高校で行われたのは、アマモの種を環境に影響のない寒天で包む、アマモ種子だんご作りです。
■吉原美樹記者
「高校生たちが今作っているのは、アマモ種子だんごです。だんごには、アマモの種が練り込まれています。」
アマモは、魚の隠れ家や産卵場所になるほか、二酸化炭素を吸収し海の環境を豊かにするとして注目されています。
これは環境問題への関心を高めてもらおうと企画されたもので、玄洋高校の生徒や地元住民などおよそ100人が参加しました。
だんごを作ったあと、近くの今津海岸に移動し、参加者全員で博多湾に投げ込みました。
だんごにすることで潮に流されず、アマモが根を張ることができるといいます。
■参加者
「こういう活動があることを知らなくて、やってみて楽しい活動だなと思いました。」
「ここに限らず、自分で気付いたらごみを捨てるとか、しっかり小さなことでも社会に貢献できるように頑張りたいと思いました。」
今回、海にまかれたアマモの種はおよそ1万粒で、海底に根づくと、ことし6月ごろには1メートルほどに成長するということです。