52歳でピアノを始めた佐賀のノリ漁師を映画化「ら・かんぱねら」安全祈願祭に伊原剛志さんなど参加
こちら、演奏しているのは「奇跡のピアニスト」と呼ばれる佐賀のノリ漁師、徳永義昭さん(63)です。この徳永さんをモデルにした映画が製作されることになり、14日、出演者たちが撮影中の安全を祈願しました。
佐賀市の神社で行われた映画の安全祈願祭には、監督や俳優など映画関係者らが参列しました。
映画「ら・かんぱねら」は17日から、佐賀を舞台に本格的な撮影が始まります。モデルになったのは、佐賀市に住むノリ漁師の徳永義昭さん(63)です。
■徳永義昭さん
「きょう、この日が来ることは本当にうれしいことだと思っています。」
ノリ漁師一筋だった徳永さんは、52歳の時にピアノに出会いました。
ごつごつした指で奏でるのは、ピアノ上級者でも演奏が難しいとされるリストの”ラ・カンパネラ”です。楽譜が読めず、簡単な曲も弾けなかった徳永さんですが、毎日8時間、独学でユーチューブの動画を参考に、鍵盤の位置を一つ一つ確認して体で覚えていきました。
そして、いつしか、ピアノを奏でるノリ漁師は、”奇跡のピアニスト”として全国各地の演奏会に呼ばれるようになったのです。
映画は、この実話を基に「ラ・カンパネラ」を弾きたいという夢が芽生え、家族の猛反対を押し切り音楽とは無縁だった男性が本気で挑戦し、やがて周囲に支えられ夢をかなえるというです。
徳永さんを演じるのは、北九州市生まれの俳優・伊原剛志さんです。
■俳優・伊原剛志さん
「初めてピアノというものに向き合って、一日も欠かさず毎日弾いています。その時間を重ねていくうちに、よく徳永さん、これやっていたなって。徳永さんすごいなっていうことをすごく感じるんですよね。」
■徳永さん
「一度、うちの家に伊原さんが来られてピアノを弾かれたんですよね。上手はもちろんですけれど、伊原さんのやる気というのにビックリしたんですよ。”ら・かんぱねら”という映画にかける意気込みが伝わってきた。」
”夢を持って努力すれば多くの人に支えられ、夢はかなう”。映画は、ことしの秋に公開予定です。