2024年度の「とくしま芸術文化賞」の受賞者が決まり、3月27日に徳島市で贈呈式が行われました。

「とくしま芸術文化賞」は、徳島県文化振興財団が県内の芸術文化の振興に顕著な業績のあった個人を称えるもので、2024年度は2人に贈られました。

徳島市の声楽家で、オペラ歌手の井上ゆかりさん（53歳）は、世界的指揮者・小澤征爾さん指揮の歌劇に出演するなど、徳島県内外で活躍しています。

（声楽家・オペラ歌手 井上ゆかりさん（53））
「（受賞は）本当にびっくりした。徳島ならではの曲もあるし、またオリジナルで何か、オペラをつくっていけたらという大きな夢もあったりする」

藍住町の陶芸家・松下慶一さん（71歳）は、1969年、大谷焼の窯元、矢野陶苑で矢野款一さんに師事して以来55年間、陶芸に携わりながら後進の指導などに努めました。

（陶芸家 松下慶一さん（71））
「若いときから、とにかくコツコツと前を向いてずっとやってきた。これから以降も、土に体当たりを続けたい」

また、2024年に発行された単行本のうち、優れた図書に贈られる「とくしま出版文化賞」には、藍染工房に住むネズミの絵本「あいいろねずみのジャン・ケン・ポン!」と、人類学者・鳥居龍三の妻を紹介した「鳥居きみ子」が選ばれました。