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「たくさんの人に勇気や希望を届けたい」ダウン症の男性が父親とタンデム自転車で日本縦断に挑戦【徳島】

2024年9月5日 20:00
「たくさんの人に勇気や希望を届けたい」ダウン症の男性が父親とタンデム自転車で日本縦断に挑戦【徳島】
徳島阿南市のダウン症の男性が、父親とともに、9月6日から自転車での日本縦断に挑戦します。

この男性は、これまでにもトライアスロンに挑戦するなどして、多くの人に勇気を与えてきました。

新たに始まる挑戦に向けて、この男性の想いを取材しました。



6日からタンデム自転車で日本縦断に挑戦するのは、阿南市長生町の阪野翔生さん(37歳)と、父の顕生さん(67歳)です。

翔生さんは、染色体の突然変異で起こるダウン症です。

幼少期は筋力が弱く、病気がちだったという翔生さん。

「丈夫な体になってほしい」と、父の顕生さんが勧めたのがトライアスロンでした。

これまで国内外の大会に出場し、30回以上の完走歴を誇ります。

今回、なぜ自転車での日本縦断を行うことになったのでしょうか。

(父親の阪野顕生さん)
「もうちょっとこう、のんびりやりたいなということで、自分らのペースで合わせられるサイクリング。どうせやるんだったら、あまりダウン症の方がやったことのないこともチャレンジしたいということで、(タンデム自転車で)日本縦断をチャレンジすることにしました」

(阪野翔生さん)
「縦断は(制限)時間が無いので、景色を見ながらゆったりと行きたい」

計画では、6日から北海道最北端の岬・宗谷岬を出発し、本州に入った後は日本海に沿って南下します。

その後は、大阪や山陽地方を通過し、九州最南端の岬・鹿児島県の佐多岬を目指します。

走行距離は約2600km、1日に60km~90kmを走るということで、順調にいけばゴールは10月中旬ごろの見込みだということです。

(父親の阪野顕生さん)
「障がいを持っている人に、サポートをすることでサイクリングであったり、色んな旅行とかもできるだろうっていうことも見てほしい」

(阪野翔生さん)
「僕が日本縦断をすることによって、たくさんの人に勇気や希望を届けたいと思います。不安は無いです」

取材に訪れた日、阪野さん親子は、新たな挑戦に向けてタンデム自転車の走行練習を行っていました。

息ピッタリの阪野さん親子は、暑さにも負けず、毎日行っているという約1時間の練習を終えました。

今回の挑戦を見たり、応援してくれる人たちに対して、翔生さんは。

(阪野翔生さん)
「(自身を)知らない人たちに、障がいを持った人がやっているということを伝えたい。やればできる心が強ければ、最後までできることを伝えたいと思います」

2人の想いを乗せた1台のタンデム自転車は、9月6日から日本中に勇気を与えながら走ります。

(詳しくは動画で)

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