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思い出の学び舎との別れを惜しみながら78年の歴史に幕を閉じる 椿町中学校閉校式【徳島】

2025年3月17日 20:03
思い出の学び舎との別れを惜しみながら78年の歴史に幕を閉じる 椿町中学校閉校式【徳島】
3月15日、徳島阿南市椿町中学校閉校式が行われ、78年の歴史に幕を閉じました。

式には徳島県内外からかつての卒業生や、地域の人らが多く集まり、思い出の学び舎との別れを惜しみました。



1947年に開校した椿町中学校。

78年と続く歴史の中で、約3600人の生徒が卒業しました。

しかし時代とともに生徒が減少し、2024年度は卒業した3年生4人と2年生4人の8人、2025年度から阿南第二中学校と統合することになり、椿町中学校は2024年度で閉校することになりました。

閉校式が行われた3月15日、県内外からかつての卒業生らが集まり体育館にはにぎやかな声が響きわたりました。

「ただいまより、阿南市立椿町中学校閉校式を始めます」

式には約200人が出席。

松田和代校長が登壇し、挨拶を述べました。

(椿町中学校 松田和代校長)
「椿町・椿泊町の人たちの愛情は、これまでと変わらず皆さんを見守っていただけるものと切に願っております。心を豊かにしてくれた自然あふれる椿町中学校での学びを胸に、夢と誇り 志を持ち、人生を歩き続けてください」

流れる校歌を懐かしそうに聴いていたのは、卒業生の米山博城さんです。

この町で生まれ育った米山さんは、32年前に椿町中学校を卒業しました。

祖母から息子たちまで、米山家の4世代が通った中学校。

閉校式のあと、米山さんは1学年上の先輩と一緒に思い出の校舎を巡りました。

懐かしい思い出や人々との再会が絶えない米山さん、それもそのはず、米山さんが在校していた時の全校生徒は今の10倍以上の約100人。

当時の校舎はたくさんの生徒で活気に満ちていました。

閉校式を迎えた今の想いとは。

(椿地区青少年健全育成協議会 米山博城会長(48歳))
「もうここが根っ子の部分です。生きていくうえでこの根っ子があったから、僕もこうやって(椿町に)根ざすことができてますんで、これからもそうしていきたいし。同窓会とかでもここ(校舎)使わしてもらえるらしいんで、集まって、やっぱりこういう景色を観てですね、当時を思い出して、多分何年経ってもあの時の感情って戻ってくると思うんで、そういうふうにしてこれからも年を重ねていきたいと思います」

「強く 正しく 和やかに」。

閉校になっても、ここでの思い出や学びは卒業生たちの胸にいつまでも残り続けます。

最終更新日:2025年3月17日 20:58
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