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多くの鉄道ファンがラストランを見届ける JR牟岐線の特急「むろと」は3月14日にラストラン【徳島】

2025年3月17日 20:12
多くの鉄道ファンがラストランを見届ける JR牟岐線の特急「むろと」は3月14日にラストラン【徳島】
JR四国のダイヤ改正に伴い、徳島県内を走るJR牟岐線の特急「むろと」が3月14日に廃止となりました。

当日は、多くの鉄道ファンが訪れたJR徳島駅からのラストランを取材しました。



(鉄道ファン)
「『むろと』に乗りにきました。実家が阿南にあって、仕事終わりに高松から『うずしお』に乗って、そこから『むろと』に乗ってよく帰っていたので、なくなるのは寂しいです」

「19時33分発牟岐線 特急列車むろと1号 牟岐行きです」

14日に廃止された、徳島駅と牟岐駅を結ぶJR牟岐線の特急「むろと」。

1962年に牟岐~高松間の準急列車として運行をスタートした「むろと」は、その後、特急に格上げされ名称や区間を変更しながら1999年からは徳島~牟岐間で運行をしていました。

ピーク時の2006年からは、徳島~阿南間も含め、1日5往復していましたが、2012年からは1日1往復となり、ここ数年は一日あたりの乗客数が60人程度に減少していました。

こうした背景や人手不足による影響から、JR四国は春のダイヤ改正に伴い「むろと」の廃止を決定しました。

そして14日、JR徳島駅にはその最後の雄姿を見届けようと多くの鉄道ファンが詰めかけました。

そして出発時刻午後7時33分を迎えました。

「出発進行!!」

特急「むろと」は、満席となる約120人の乗客を乗せ牟岐駅に向け出発、そのラストランを多くのファンがカメラに収めながら見守りました。

(鉄道ファン)
「ホームにめちゃくちゃ人がたくさんいて、地域地元の人に愛されていたと思いました」

この男性が撮った写真には月明りの下、大勢のファンに囲まれながら出発する「むろと」の姿がありました。

それぞれが思いを馳せる中、特急「むろと」は60年以上に渡る歴史に幕を下ろしました。

最終更新日:2025年3月17日 20:58
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