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【超絶技巧】ガムテープから生まれる芸術 元自衛官が作るアート

2023年10月25日 18:52
【超絶技巧】ガムテープから生まれる芸術 元自衛官が作るアート

ちょっと珍しい驚きのアート。
元自衛官が趣味で始めた作品づくり、取材にいってきました。

■KKT平井友莉アナ
「熊本市中央区の住宅街なんですが…ありました!熊本城に、こちらには侍ジャパンで活躍した選手も。精巧に作られています」


熊本市中央区の書写教室の壁に飾られている作品。
教室に通う子どもたちは…?

■教室に通う子ども
「すごーーーい才能だと思う すごい天才!」



子どもたちが大絶賛する作品。
手掛けたのは塚本正秀さん(66)。去年から趣味で始めました。


夜空に咲く大輪の花火。今にも音が聞こえてきそうな迫力を感じます。実はこの作品、使っているのは色のついたガムテープだけ。よく見てみると…黄色の小さな火花も一つひとつ細かく切り抜いて仕上げられています。
水しぶきをあげながら進む「戦艦大和」。背景の雲と対比するような船の躍動感が魅力的な作品です。

陸上自衛官として北海道や熊本の健軍駐屯地などで勤務経験がある塚本さん。退職して約10年。当時から細かな作業はあまり得意ではなかったそうですが…。

そんな塚本さんがガムテープアートにはまったきっかけは、教室の看板作りでした。
子どもたちに少しでも喜んでもらおうと絵を飾れないかと考えました。

■塚本正秀さん
「(子どもたちの反応は)嬉しいですよね。また作ってやろうかなという気持ちになる」

塚本さんの手にかかれば、お正月に家族が集まったときの写真が…。
温かな雰囲気はそのままに素敵なアートに生まれ変わります。

ガムテープを貼った上から下絵を重ねてカッターで切り、輪郭を作ります。目など細かな部分は上から切り取ったガムテープを貼り付けていく地道な作業。色を重ねるほどテープの厚みでカッターを持つ指にも負担がかかります。塚本さんの指はこの1年で太さが変わるまでに。

■塚本正秀さん
「これでやるから結構力がいるから大きくなるんですよね」111535「最初の頃は腫れていた2時間くらいやると腫れて水で冷やしながらやっていました」

お気に入りは約10時間かけて作り上げた阿弥陀如来像。黒のガムテープをうまく使い立体的に仕上げ阿弥陀如来像の穏やかな表情も細かく表現しました。

■塚本正秀さん
「細々やるのが作った後に楽しくなって根気強くやればできると自信になって今に至っています」


ガムテープの無限の可能性を感じる作品。ポイントは「色づかい」です。
ガムテープ1枚では透けてしまうため鮮やかな赤は、下地に白いガムテープで際立たせ、
水面に映るくすんだ赤色は下地に黒を重ねています。
同じ赤でも色の濃淡を出す工夫が施されていました。

どんどんスキルアップしていく塚本さん。原動力は子どもたちの笑顔です。

■教室に通う子ども
「最初は少しだったんですけど少しずつ増えていってすごい」
「絵の空間なんかすごい落ち着く自慢できる友達にいつも自慢している」

■塚本正秀さん
「生徒さんが楽しんでもらえれば楽しみのひとつですね。喜んでもらえるのが一番なんですよね」

心温まるガムテープアートの世界。次はどんな作品が誕生するのでしょうか。

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