脳腫瘍で余命宣告受けた元日本代表選手 「ユーモアたっぷりの絵」の個展を開催
脳腫瘍により3年前に余命宣告を受けたビーチサッカー元日本代表の中原勇貴さんが、初めてとなる個展を熊本市で開きました。治療中に始めた絵画やイラスト。作品に込めた思いとは。
チームメイトを描いた作品やユーモアたっぷりの絵。2月17日から2日間開かれた中原勇貴さんの個展です。60点ほどが展示されました。
熊本のビーチサッカーのプロチーム、アヴェルダージ熊本BSに所属する元日本代表の中原さん。3年前の2021年、悪性の脳腫瘍が発覚し、余命は5年から10年と告げられました。それでも…。
■中原勇貴さん
「いろいろやれることはいっぱいあるんで、じゃあもうすぐに行動を起こしたいなっていう気持ちの方が強かった」
病気と向き合いながら、家族や仲間を描き始めました。そして、見つけた新たな目標が個展を開くことでした。
個展当日。開場と同時にお客さんが訪れました。
■訪れた人
「鼻がいっぱいで花束。こういうちょっと笑えるような絵がすごく素敵だなと」
「1個1個 見るのが長くなって、なかなか進まない(笑)」
チームメイトも駆けつけました。
■アヴェルダージ熊本BS 福山隼太選手
「色んなセンスを持ちすぎかなと思います(笑)」
また、会場には同じ病気だという男性も。
■脳腫瘍と闘う薬剤師 畑中聡一郎さん
「思いを形にする見た人が感動しますよね」
中原さんの姿から自分も目標に向かう力をもらいました。
■畑中聡一郎さん
「ゆくゆくは自分で薬局を作って、心のよりどころになるような環境をつくれたら良いなと思っています」
■中原勇貴さん
「すごくたくさん来てくれて、うれしかった。個展とかを定期的にやっていきたいというのもあるし、もちろんビーチサッカーでもまだまだ体が動く限りは続けていきたいので、海外に行ったりとかチャレンジしたいなと思っています」
作品は販売し、売り上げの一部を国立がん研究センターに寄付したということです。