育児中のママに 富山市で薬膳料理提供のカフェ開店準備
育児中の母親たちを癒やす居場所をつくろうと、富山市の看護師と助産師の2人が、薬膳料理を提供するカフェの開設に向け準備を進めています。カフェをつくる思いを取材しました。
富山市のデイサービス施設「にぎやか」です。キッチンでは、2人の女性が忙しそうに調理をしていました。
看護師の吉江のぞみさん(41)と助産師の圓本那未さん(31)。この施設で知り合い、意気投合した2人は、カフェを開設しようと、施設のキッチンを借りてメニューの考案など準備を進めています。
吉江さん「緑がご飯の上にあると映えますよね」
作っていたのは、カフェで提供する薬膳料理。ホタテと枝豆の炊き込みご飯に山芋の味噌汁、メインは、夏野菜とレンコン、豚肉の蒸し物。スイーツは、米粉や甘酒を使った手作りケーキです。
どれも、夏の疲れがたまりやすい今の時期に合わせた体に優しい料理です。
カフェを開くきっかけは、仕事で出会った母親たちの疲れた姿でした。
圓本さん
「新生児訪問とかもしているんですけど、コロナもはさんだからか、人の繋がりが薄れていたりとか、核家族も増えていて、ママひとりで頑張っている姿がすごく印象的で」
吉江さん
「それで食事を提供してママが気軽に来られるような空間作りをしたいなと思って」
カフェは施設内に設ける考えで、この日は、プレオープンしました。小さい子ども連れ大歓迎という2人の思いを聞いた人たちが早速、食べに来ました。
母親
「優しいメニューですけれど、しっかり味がついてて」
女の子
「このクリームの味がとってもふわふわな感じ」
赤ちゃん連れの母親
「ゆっくりご飯を食べていいんだと思えるので、本当にありがたい環境だと思います」
看護師・助産師の経験を生かし、母親たちの新たな居場所づくりを目指しています。
吉江さん
「育児と仕事を重ねながら頑張っているお母さんたちに、子どもたちと笑って食べて、それが元気になると思ってくれたらいいなと思って」
圓本さん
「心が緩んだ状態でぽっと悩みとかを出してくれたら答えたいなと思うので、是非来てほしいです」
カフェのオープンはまだ少し先ですが、週に1回、施設が休みの日に営業し、食事以外に、体の不調の相談にも応じるということです。