金沢の冬の風物詩「氷室の仕込み」が、湯涌温泉で行われ、地元の関係者や一般の参加者が氷室小屋の中に雪を運び入れました。

江戸時代に加賀藩が氷室で保管した雪氷を幕府に献上していた風習にちなんで毎年行われている「氷室の仕込み」。

ことしは暖冬の影響で開催が危ぶまれましたが、今月上旬にまとまった雪が降り積雪が残ったため、無事予定通り開催することができました。

きょうは地元の住民や観光客などおよそ200人が参加し、深さ2・5メートルの氷室の中へ雪を運び入れていきました。

■子ども
「重かった」
「手冷たかった」

■子ども
「入れれて嬉しかったし楽しかった」

■湯涌温泉観光協会宇野一也 会長
「この暖冬で（初日を）迎えられるか分からなかったんですが、こうやって皆さん大勢の方に来ていただいて大変嬉しく思っております。伝統的な事を湯涌として発信できたらなという考えではおります」

詰め込まれた雪は6月末の「氷室開き」の際に取り出され、県庁や、金沢市などに届けられます。