石川県産フリージア「エアリーフローラ」生育は順調 13年で13色に 認知度向上で奮闘
「石川県でいま一生懸命作っているフリージアというお花の中のエアリーフローラという種類です」
12日、輪島市内の幼稚園で行われたのは…
石川県産のフリージア「エアリーフローラ」を使ったアレンジメント教室です。
花言葉である「希望」を能登の子どもたちに届けようと、県などが企画しました。
園児は:
「たのしかった。(Q. どんなところがたのしかった) お花をいれるの 」
「 (Q. 出来栄えは何点ですか) 85点!」
年末から出荷が始まっている今シーズンのエアリーフローラ。金沢市内の温室では…
早めに咲くように調整されたエアリーフローラの収穫作業が行われていました。
エアリーフローラ振興会・山本 秀樹 会長:
「小学校6年生がちょうど卒業するときに毎年プレゼントしているんですけども、次また中学校あがっても希望をもって中学校へ行ってほしいという気持ちはあります」
今シーズンは、ことしに入ってから寒い日が続きましたが、今の時点では生育は順調。
石川県が8年かけて開発したエアリーフローラ。2012年の市場デビュー当時は7色でしたが、年を追うごとに新しい色が追加され、去年、「マロン」と「ダブルパープル」の2色が加わり、13年目の今シーズンは13色となりました。
能登半島地震の影響で、昨シーズンの出荷は前年から4万本以上減り、27万本弱にとどまりましたが、1本当たりの価格はデビュー以来最も高い61円となりました。
現在も、色や形のほか、病気に強い品種の研究など、ブランド価値を高める取り組みが進んでいます。
そんな中、現在の課題は後継者不足と知名度の向上です。
石川県ブランド戦略課・岡部 恵 課長:
「まずは県民の皆さまにエアリーフローラを知っていただく、買っていただくことがブランド価値を高めていくことにつながっていくと思います。フラワーアレンジメント教室であったり卒業生のみなさんへの贈呈などを通しまして、ひとりでも多くの県民に知っていただけたらありがたいと考えております」
出荷のピークは3月上旬から中旬の卒業シーズン。旅立ちを祝う花として、石川県内により多くの「希望」を届けるため、生産者や県の努力が続きます。