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【特集】農業用ドローンを操る高校生がコメ作りを手伝う

2024年8月28日 17:31
【特集】農業用ドローンを操る高校生がコメ作りを手伝う

五戸町の高校生が農業用ドローンを使った農作業に挑戦しています。コメを生産する両親を休みに手伝う15歳は農業の未来を切りひらきます。

大きな農業用ドローンが飛び立ちました。操作しているのは八戸市内の高校に通う川﨑光来さん15歳です。

★川﨑光来さん
「車が来たりとか人がいないように確認するのに気をつけています」

川﨑さんの父・憲稔さんは五戸町内で30ヘクタールを作付けするコメ農家です。農業講習会で除草剤や農薬散布にドローンが有効と知って導入を決めました。川﨑さんが導入したのは東京の「ナイルワークス」という会社が開発、製造している農業用ドローンで、自動運転のため国家資格は必要ありませんがこの会社が認定する操作資格が必要です。

光来さんはことしの3月に両親と3人で3日間の講習を受け操作資格を取得しました。高校1年生の光来さんはナイルワークスがこれまでに認定した最年少の操作資格取得者です。ナイルワークスの農業用自動飛行ドローンはスマートフォンのアプリで飛行設定します。
機体が納入されたのはことしの6月。川﨑さん親子は自分たちのほ場の地形データを2日間かけて登録し、農業用ドローンを飛ばせるようになりました。ロボット掃除機のように一度飛び始めると設定通りに飛行して自動で戻ってきます。

★川﨑光来さん
「1人でも簡単にできるし操縦も自分でする必要がないので楽にできるからとても便利です」

光来さんがドローンの操作資格を取得したのにはわけがありました。

★川﨑光来さん
「いままでお父さんとかがほぼ1人とかでやっていたからすこしでも手伝いができたらなと思って」

まだ導入から2か月ほどですがドローンの操作はお手のもの。

★母・美代子さん
「明るいんだよドローンに 光来は若いから」

★父・憲稔さん
「デジタル農業という分野でどうしてもうちら夫婦もデジタルに弱い面があったので娘たちの方がデジタルは強いから」

去年まで噴霧器を使って1回に1週間ほどかかった害虫防除作業はドローンを使うと2日以内に終えることができました。

★ナイルワークス 宇佐美夕佳統括責任者
「農作業の負担というところをいかに軽減できるかというところが農業用ドローンのよさであると思っていますので 農業の担い手不足というところも解決できるのではないかと思っています」

★川﨑光来さん
「これからの時代だとスマホとかもよく使ったりするからみんなも楽に使えるし簡単になるから ドローンをもっと多くの人にも知って使ってもらって他の人も楽に仕事ができたらよいなと思います」

光来さんは夏休みや早朝、休みの土日に両親の作業を手伝います。

★父・憲稔さん
「こういうドローンから始まってどんどん親が子どもに継いでもらいたいという気持ちになれるような取り組みとかアクションとか起きてくれればいいなと思っています」

光来さん自身は農業を継ぐかどうか将来はまだ考えていないと話します。
それでも「ただ家族の力になりたい」と始めた15歳の高校生の小さな挑戦は「未来」の農業に光をともします。

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