「目の前の人の命を救っていける世界に」発明コンテストで入賞!医学部生が考案“命を救うハンカチ”とは
若者が考え出した独創的な発明の出来を競うコンテストに、愛媛の大学生が入賞を果たしました。独自のアイデアで、いざというときに”命を救う”発明品に迫ります。
発明コンテストで入賞した、八幡浜市出身、愛媛大学医学部3年生の冨岡珠里さんです。
和氣アナ:
「お、タオルハンカチですけど…何ですか?真ん中に、粘土細工のようなものが」
紙粘土でできた謎の部品が取り付けられたハンカチ。
これは…?
冨岡さん:
「胸骨圧迫を行う人の手が触れる部分と、その反対側に、倒れている人の胸の真ん中と接する部分。これらが一つとなったブロック体となっている」
和氣アナ:
「心臓マッサージをするためのハンカチ?」
冨岡さん:
「はい」
正しく心臓マッサージができるよう考えられた、その名も「命を救うハンカチ」。
去年12月、学生が考えた発明品の中から優秀な作品を選ぶ「パテントコンテスト」で、県内の大学生としては初めてとなる「特別賞」を受賞しました。
最大のポイントは、ハンカチの中央に取り付けられた、この部分!
Q.不安定な形に見えるが?
冨岡さん:
「むしろこの不安定さを活かした”胸骨圧迫補助具”が命を救うハンカチ」
その使い方、実演してもらいました。
冨岡さん:
「手の付け根をブロック体の平らなところに押し当てて、手の付け根から腕までが倒れている人の胸部に対して90度になるように。正しい姿勢へと誘導する」
正しく心臓マッサージをするためには、胸を真上からしっかり押し込める正しい姿勢をとる必要があります。
冨岡さん:
「正しい姿勢でできていないときは、圧迫した時に(補助器具が)ずれてしまうので、うまく胸骨圧迫ができない。ずれないように、姿勢を自然とまっすぐにする。これが一番の役目」
「命を救うハンカチ」誕生のきっかけは、大学1年で参加した救急医療サークルでの経験でした。
冨岡さん:
「心肺蘇生法実習があって、そのときに私だけうまく胸骨圧迫ができなかった」