紅葉色づく絶景!看板ネコに癒される 西日本最高峰「石鎚山」天狗岳への道
南海放送がこれまでに放送し、反響が大きかった愛媛の秋特集をプレイバックしています。きょうは西日本最高峰“石鎚山”の秋。紅葉に染まる石鎚山に、看板ネコ、たまにも癒されますよ。
午前7時。日の出とともに続々と集まってくる人!向かっているのは…石鎚登山のスタート地点、ロープウェイ乗り場です。始発の30分前にはこの状態に。
兵庫県から:
「淡路の方から実は来ていまして」
広島県から:
「広島の福山から。(目当ては)山頂の紅葉。それが楽しみで。やっぱり(石鎚は)憧れですよ。西日本最高峰ですからね」
秋、1年で最も登山者が増えます。山の中腹、標高1450メートルに位置する石鎚登山の拠点、成就社です。
登山者:
「いやちょっと待って、かわいいやんこの猫」
登山者の視線の先にいるのは…常住屋・白石旅館の猫店長こと、たまです。
登山者:
「大人しいね。あ、すっごい気持ちいい、この子」
「かわいいです。すごい触られ慣れてますよね。全然微動だにしない、嫌がらない」
元々は捨て猫だったという、たま。最初は触られるのも大の苦手でした。しかし、旅館のスタッフが世話をはじめたのをきっかけに少しずつ心を開きはじめ…今では登山者が行き交う道でゴ~ロゴロ…。
宿のSNSは、たま一色。全国からやってくる登山者らに石鎚と宿の魅力をPRしています。
登山者:
「めっちゃこっち見てますよ、いま。実は先週も来て」
Q.その時もたまに?
「しっかりあいさつよね。いつもここに来て触ってから(登山)、帰りも触ってから
(下山)」
「縁起物ですね。招き猫なんで」
猫店長に見送られ、登山者は紅葉の頂を目指します。
愛媛で最も早く紅葉が見ごろを迎える、西日本最高峰の石鎚山。スタッフは朝日に照らされる石鎚の北斜面、北壁の紅葉を狙って山に入りました。
まだ暗い登山道を歩くこと、1時間半…神の山の夜明けです。
朝日に照らされ、一段と赤みを増す石鎚北壁の紅葉。山頂から2の鎖付近まで、ほぼ同時に色づいています。この景色が見られたのは、日の出からわずか2時間ほど。取材中、山頂にかかったガスが晴れることはありませんでした。
それでも、神の山には大勢の登山者が訪れます。
石川県から:
Q.きょうはどちらから?
「石川県です。いや~、めちゃめちゃ朝すごい雲が切れたところを見られたので、すっごいいいもん見られたんでよかったっす」
愛知県から:
「愛知県から。72歳。歩かないとやっぱり」
鎖でさっそうと頂上へ向かう女性。かっこいい!
登頂を終えた人たちがひと息入れる、弥山山頂の広場。
今回はその先、石鎚山のてっぺん、天狗岳を目指します。
弥山から天狗岳へは北壁の上を通るルート。
スタッフ:
「ひえ~、ちょっと見れない!ああ~…」
スタッフがいるのは、この辺り。絶壁の高さは80メートルもあります。
スタッフ:
「…怖すぎる」
弥山を出発して15分。ようやく…
スタッフ:
「着きました!天狗岳、登りました!」
居合わせた登山者:
「おめでとうございます!」
残念ながら、期待していた西日本最高峰からの眺めは次回に持ち越し。登頂記念の1枚を撮って天狗岳を後にしました。
登山者が思い思いに楽しむ、石鎚の秋。
登山者:
「香川から、広島から」
「きょうはここに泊まろうと思って。明日のご来光までゆっくりこの辺りを回りながら写真とか撮って過ごそうと思う」
松山から2人で:
Q.ここに来たらこれ?
「これ(カップラーメン)を絶対。ちょっとお値段高いけど、やっぱこれが一番おいしい。ご褒美感があるよね」
「来年は泊まりに来ようかね?」
「感動するやろね」
「うん」
宇和島から:
「いい山ですよ。西日本一の山ですからね」
一年を通じて多くの人を魅了する神の山・石鎚。紅葉のシーズンが終わると、ひと足早い冬がやってきます。
頂上山荘によりますと、今年の石鎚山の紅葉は今が見ごろ。二の鎖あたりなどもよく色づいているということです。