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新たな通報システム「Live119」導入 スマホ活用し“映像”で共有 新潟市消防局

2024年9月2日 19:41
新たな通報システム「Live119」導入 スマホ活用し“映像”で共有 新潟市消防局

火事や病気やケガといった緊急時に消防に助けを求める119番通報。スマートフォンを活用した新たな通報システムが新潟市消防局に導入されました。キーワードは「見える119番通報」です。

「はい119番。新潟消防です。火事ですか。救急車ですか」

年間5万件を超える119番通報を受ける新潟市消防局「指令管制センター」

(リポート)
「訓練は交通事故で人が車にはさまれた想定で行われます」

これまで通話のやりとりのみで情報を伝えていた通報システムに今、進化が…

「現場の状況を”映像”で詳しく確認したいのですが、“Live119”という映像通報にご協力いただきたい」

2日から新潟市消防局で運用が始まった映像通報システムLive119。
通報者がスマートフォンのカメラを使い現場の状況を撮影。指令管制センターは映像を見ながら状況を把握することができます。

いわば「見える119番通報」です。

男性が突然倒れ心肺停止が疑われる想定。

通報者はこれまで通り電話で119番通報をします。

「意識ですか?意識あるか確認して」
「呼びかけない。反応ない」

その後、指令隊員が現場の状況を確認したい場合…

〈指令隊員〉
「あなたのスマートフォンにショートメッセージを送信しますので…」

消防から届いたURLにアクセスするとカメラが起動。すると、現場の映像が指令室のモニターに映し出されます。

そのため…

〈指令隊員〉
「もう少し肘を伸ばして押せますか」

現場の状況をリアルタイムで確認でき的確な救命措置の指導ができるといいます。

〈指令隊員は〉
「救急車到着までに5分から10分くらいかかる。その間にいち早く正しい心臓マッサージを開始できるのは社会復帰率の上昇にも役立つと思います」

この他、火災が起きた際もいち早く状況を映像で把握することでより効果的な対応ができるとしています。

〈新潟市消防局 指令課 若杉明課長〉
「必要な応急手当災害現場の早期把握が必要といった場合はみなさんに撮影をお願いいたしますのでできる範囲で動画の撮影にご協力いただきたい」

県内では新潟市の他長岡市、柏崎市、糸魚川市ですでに運用されている映像通報システム。今後も広がりを見せていきそうです。

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